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学業も就職も大学生は「女子上位」

結果生まれた「お姫様クラス」「和尚クラス」って何だ

2011年12月16日(金)

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 2011年12月6日付の浙江省の新聞「今日早報」は、「大学の女子学生の数はどうして年々男子学生を追い越して増加するのか」という調査報告を掲載した。浙江省では“普通高等学校招生全国統一考試《略称:“高考”》(全国統一大学入試)”の合格者に占める女子学生の割合は、2000年に44.2%だったものが、2010年には52.2%となって男子学生を上回っているというのである。同記事の概要は次の通り:

 浙江省の省都・杭州市にある“浙江大学”には“竺可楨奨学金”<注1>という同校で最高に栄誉ある奨学金がある。2011年の本科生の受賞者12人の内訳は、女子学生9人、男子学生3人で、人数で女子学生が男子学生をはるかに上回っていた。ただし、大学院生の受賞者は、修士課程が女子学生3人と男子学生2人であるのに対して、博士課程は女子学生がわずか1人で、男子学生が6人であった。

<注1>浙江大学校長であった竺可楨(1890~1974年)の業績をたたえて1986年に浙江大学が設立した奨学金。毎年全校学生から成績優秀者二十数人を選出して賞状と賞金5000元(約6万円)が授与するもので、その内訳は原則として大学院生8人、本科生12人となっている。

男子トイレの半分を女子トイレに改造

 報道によれば<注2>、広東省の大学では近年女子学生の比率が年々増加しており、“広東商学院”では10年前には1:1であった学生の男女比率が、今では1:2.2となっており、女子学生のトイレ不足を解消するために10月1日の“国慶節”休暇を利用して男子トイレの半分を女子トイレに改造したという。また、“広東外語外貿大学”でも女子学生の増加により新しく建設した校舎のトイレは男子用1に対して女子用2となっている。一方、杭州市にある“浙江財経大学”でも学生の男女比率は10年前には半々であったが、今では女子学生が7割を占めようとしているし、浙江大学でも女子学生の数が年々増大し、既に男子学生を追い越している。

<注2>当該報道は11月21日付の広州紙「羊城晩報」の記事『中国の大学はどうして「女護島(にょごがしま)」のようなのか』を指す。

 浙江省の“省教育考試院”<注3>によれば、浙江省の“高考”合格者に占める女子学生の比率は2000年から2010年までの11年間に8%増大しているという。“高考”合格者に占める男子学生と女子学生の比率は以下のように推移してきている:

<注3>省教育委員会に所属し各種試験の募集、実施、管理、研究などを行う機関

浙江省"高考"合格者の男女学生比率
年度 男子学生 女子学生
2000 55.8% 44.2%
2008 49.6% 50.4%
2009 48.8% 51.2%
2010 47.8% 52.2%

 2010年の浙江省“高考”合格者は25.52万人(推薦入学などの合格者を除く)で、その男女比は上述のように男子学生47.8%、女子学生52.2%であった。ある人が“高考”の合格者に女子学生が増大しているのは文科系と理科系の募集人数に関係があるのではないかと疑問を提起したが、2011年の浙江省“高考”の募集人数は2010年より700人多い3.34万人で、その内訳は文科系が0.64万人で全体の19%を占め、理科系が1.8万人で81%を占めた。また、このうち省内の大学の募集人数は1.8万人強で55%を占めた。こうしてみると文科系の募集人数が多いから女子学生が多いということにはならない。一方、ある教育専門家によれば、女子学生の“高考”合格者が多いのは、“高考”の主要科目である国語、数学、外国語のうちの2科目(国語と外国語)は女子学生が得意とする文章題に偏っていること、さらに教育が農村に普及したことで、女子学生の数が急激に増大したことに起因すると述べている。

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北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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