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アイオワ州で台頭するロン・ポール候補

共和党の体質改善に一石を投じる

2011年12月27日(火)

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 2012年アメリカ大統領選挙の幕がいよいよ切って落とされる。全米最初の共和党予備選・党員集会は、1月3日のアイオワ州だ。その1週間後の10日にはニューハンプシャー州、21日にはサウスカロライナ州、31日にはフロリダ州と続く。

 ところが、アイオワ州党員集会まで1週間を切った段階で、「史上最も気まぐれな大統領候補指名争い」(共和党系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のカリン・ボウマン上級研究員)にまたまた異変が起こっている。

 支持率調査でトップの座を占め、越年すると思われていた保守強硬派のニュート・ギングリッチ元下院議長(69)の支持率が12月中旬に急落。代わって、これまであまり目立たなかった保守中道派のロン・ポール下院議員(76)がアイオワ州で首位に躍り出たからだ。

 米国の中西部に位置するアイオワ州は全人口の93%が白人。45%は折り紙つきの保守主義者、43%は「どちらかと言えば保守派」。人口の6割はエバンジェリカルズと呼ばれるキリスト教保守派。モルモン教を嫌う風潮が強いとされている。

 11月下旬から12月上旬の各種世論調査では、モルモン教徒のロム二ー候補を嫌った共和党保守層の票が、大挙して保守強硬派のギングリッチ候補に流れた。

キーワードは「レインボーの呪い」と「マネー時限爆弾」

 ところが、2011年12月年末になって異変が起こった。

 それを解くキーワードは、「Rainbow Curse」(レインボーの呪い)。そして「Money Bombs」(マネー時限爆弾)だ。

 「レインボーの呪い」とは、世論調査の支持率でトップに立った候補が2~3週間もすると、失言や一般常識の欠如、さらには不倫発覚で、急降下する現象を指す。彼らの支持率がレインボー(虹)のようなカーブ――左から急上昇し、中央のピークまで達すると、そこから右肩下がりで底辺にまで急降下する――を描く。

 それをギャラップ世論調査機関のフランク・ニューポート編集主幹が「レインボーの呪い」と命名した。

 夏の初頭にはミシェル・バックマン下院議員。その後、リック・ペリー・テキサス州知事。11月にはハーマン・ケイン候補。彼らの支持率は、まさに虹のように急上昇したかと思うと、2~3週間で急降下。まるで何にかに呪われているかのようだった。

 さて、この「呪い」、ギングリッチ候補に当てはまるか。
 (Election Matters:Gingrich Falls Victim to Rainbow Curse, Gallup)

「32-25-22-14」という数字は、「呪い」の兆候?

 以下はアイオワ州における各種世論調査の推移だ。

  ギングリッチ ポール ロム二ー
ラスムセン(11・15) 32 10 19
デモイン・レジスター紙(11・30) 25 18 16
PPP(12・13) 22 21 16
PPP(12・18) 14 23 20

RealClearPolitics-Election-2012  2012 Republican Presidential Nomination, Real Clear Politics)

 11月15日には32%もあったギングリッチ候補の支持率は、同月30日には25%、12月13日には22%、同月18日には14%にまで降下している。1カ月の間に18ポイントも落ち込んだ。逆にポール候補は13ポイント増やしてトップに立った。

 11月から12月にかけて、ギングリッチ候補がトップの座に一気に駆け上がった。だが当初から、同候補の「カネと女」、そして選挙資金の欠如。選挙運動本部の不安定な人材が懸念されていた(前回記事を参照)。必ずや、このうちのどれかが問題視されてつまずくのではないか、とささやかれていた。他候補がその点を突いてくるとの見方が強かった。

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「アイオワ州で台頭するロン・ポール候補」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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