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日本は「人づくり」に失敗した

【第9回】古賀誠氏(衆議院議員)

  • 川村 雄介

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2012年1月17日(火)

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 今回はベテランの大物政治家においでいただいた。自由民主党衆議院議員の古賀誠氏である。古賀氏は大臣職を歴任されるとともに自民党の要職を長く務められ、現在でも一目も二目も置かれる重鎮である。

古賀誠氏

 渋さを増した古武士といった風格の古賀氏であるが、若い頃は大変な情熱家、地元の九州で言う「のぼせもん」だったとも聞く。政治家としては保守本流、いわゆる戦後55年体制の爛熟期を支えてきた人物だが、時折、メディアで発言される内容はざっくばらんで清新ですらある。今回の鼎談でも、従前からぶれることのない確固としたリベラル保守政治家の面目が躍如する一方で、なかなかに柔軟な発想を開陳していただいた。

 中国との関係ではかねてから知中派、親中家として知られている。いつもの通り、まずは中国と関わったきっかけについてうかがった。

 「私が所属した宏池会では、特に大平正芳先生が、日中関係を正常化し非常に友好的な関係を築いて行かれた大先輩です。そういう歴史的な流れの中で、中国との関係を私たちも重要視してきた。自然の成り行きだったと思います。それに、個人的には、私の場合は実は父親を太平洋戦争で亡くしております」

 「あの戦争から流れの中で、とりわけ中国とは、いろいろな意味で改善していかねばならないところがあるし、またこちら側から中国に伝えなければならない問題もある。靖国神社の問題はその代表なのでしょうね。そういう意味でも、中国との関係に、私自身、個人的な関心を持ったことも大きな要因でした。初めて中国を訪問したのは、私が国会議員になった後の1982年。鈴木善幸首相の時だったと思います」

目を見張る中国の発展スピード

 30年近くに及ぶ中国との交流について、悪い思い出は1つもない、と言い切る。

 「行くたびにいろいろなことを勉強させていただくことができたし、また、びっくりすることが多かった。高速道路はどんどん伸びるし、自転車から自動車に代わるのも、これもまたえらいスピードでした。日本が初めて高速道路を供用したのが1963年で、今は総延長9700キロメートルくらいです。中国の場合、1988年に供用が始まったと言われ、それから21年で6万5000キロメートルです(1999年までのデータ)。恐るべきスピードですよね。いろんな分野で改革が実行され、発展し、充実してきた」

 「あと、階級社会ですね。例えば、列車を利用するにしても、駅のプラットフォームまで車で送ってもらうわけです。その送迎車両は隊列を組んで、ものすごい速度で道路を走る。ちょっと日本では考えられないことです」

 2011年は東日本大震災の悲劇から間髪を入れずに欧州危機の悪化という、グローバルにも歴史的に厳しい年であった。そのように世界中が難しい問題に囲まれてる中で、中国は非常に政府の動きが早く、それが今のところうまくいってる。政府のリーダーシップ、指導力の強さをひしひしと感じる。

 反対に、「失われた20年」などと言われる日本では、政治的なリーダーシップがどんどん弱くなってきているのではないか。特にこの数年は、どうも日本人全般が政治に対してあまり頼れないと、感じているような気もする。

 昨年末の地方自治体首長選挙を巡る選挙民の投票行動にも、こんな閉塞感を打ち破りたいという欲求、エネルギーを感じたものである。同時にどこやら平成版「ええじゃないか運動」のような雰囲気も漂っていたような感じがしたものである。日本の政治的指導力への国民の疑問について、政治家、古賀誠氏はどのようにとらえているのだろうか。

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