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革命と改革、自由と民主を語る年に

韓寒3論評が示唆する時代の空気

2012年1月6日(金)

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 あけましておめでとうございます。

 2012年は恐らく、中国やその周辺を対象にしているジャーナリストや研究者にとっては非常に刺激的な1年になるだろう。俗に言うビッグイヤーである。中国の指導者が交代する。朝鮮半島情勢も何がしか変化するだろう。台湾も年明けには総統選挙。米国大統領選もある。その変化の年の初めの中国の空気を吸っておこうと新年を北京で迎えた。

 大晦日は、北京在住日本人宅のホームパーティに参加した。その時、1人だけ中国人男性が混じっていて、私の女友達と中国語でかなり激しい討論をしていた。彼は英語と日本語を話せ、国営企業に勤める典型的な中産階級青年。彼らのやりとりをそばで全部聞いていたわけではないが、耳に民主や自由、あるいは国家、主権といった言葉が耳に入ってきた。

「受けて立つ」普通の中国人が増えた

 昨年あたりから、中国人と「革命」や「改革」、「自由」や「民主」という言葉をキーワードとして討論することが増えたと思う。中国は昨年、辛亥革命100周年を迎え、中東や北アフリカで起きた「ソーシャルネット革命」が話題になった。これらとももちろん関係があり、こちらもそういう話を振る機会が多かったのだが、以前に比べると、そういう話題を「受けて立つ」普通の中国人が確かに増えた。彼らは彼らで、中国人としてそういうテーマに向き合う時期がそろそろきていると、感じているのではないだろうか。

 そういう思いを強くしたのが、昨年末に若手人気作家の韓寒がブログで「革命の話をしよう」「民主を語ろう」「自由を求めよう」と題した3つの論評を順番に発表した時だった。それが一部ネット言論人の間で大いに話題になって議論が盛り上がった。

 韓寒氏は2000年、18歳で『三重門』(邦訳タイトル『上海ビート』)で小説家デビューして以来、イケメン若手作家として、時代の先端をゆく評論家として何かと文壇や社会に影響を与えてきた人物である。一昨年暮れには彼が編集長となって発行していた雑誌「独唱団」が停刊処分を受けるなど、創作活動において厳しい制裁を受けている。内容がさほど刺激的だったわけではないが「存在が目立つ」ことが当局にとっては制裁対象となり得るのだ。皮肉と風刺の強い屈折した挑発的な文章を書くので、「現代の魯迅」などと呼ぶ人もいる。

 この時代の寵児のようなオピニオンリーダーが革命、民主、自由について自分の考えを書いた。大変巧妙な、悲観と期待のないまぜになった文章で、ネット上の読者の間で深読みが錯綜して、共産党機関紙・人民日報からウォールストリートジャーナルまで、北京大学の御用学者から体制批判の急先鋒を担ってきた在米亡命学者の何清漣氏まで、様々な人が思わず感想や論評を述べている。

 日本にも韓寒ファンは多いようで、彼の3論評について、翻訳や解釈や感想がブログなどでかなり発表されている。昨年中、何度か中国における「革命」のキーワードでコラムを書いた私も、少し韓寒の意見について考えを巡らせたい。

革命、民主、そして自由

 韓寒の3論評の邦訳やいくつかの論評、日本人ファンとしての解釈は「キンブリックス・ナウ」というブログがうまくまとめてある。全文はそれで読んでいただくとして、韓寒が何を語ったか簡単に説明しよう。

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「革命と改革、自由と民主を語る年に」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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