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キリスト保守派はなぜ、モルモン教徒・ロム二ーを嫌うのか

ギングリッチ圧勝で振り出しに戻った米共和党候補指名争い

2012年1月27日(金)

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ギングリッチ、40%を獲得しロム二ーを突き放す

 1月21日、南部、サウスカロライナ州で共和党の大統領予備選挙が行なわれた。米メディアは、「Gingrinch Wins South Carolina Primary, Upending G.O.P. Race」(ギングリッチ、サウスカロライナで勝ってレースを振り出しに戻す=ワシントン・ポスト)、「Results Spark Doubts About Republican Contest」(混沌としてきた共和党指名争い=ニューヨーク・タイムズ)といった見出しで選挙結果を報じた。

サウスカロライナ州予備選投票の最終結果
※代議員数23人
候補者 得票数 得票率
ニュート・ギングリッチ 24万3398票 40.4%
ミット・ロム二ー 16万7957票 27.9%
リック・サントラム 10万2213票 17.0%
ロン・ポール 7万8093票 13.0%
その他 1万772票 1.8%

(Washington Post, 1/22/2012)

 これまで1回もトップになれなかった保守強硬派のニュート・ギングリッチ元下院議長にとって、サウスカロライナ州予備選は「最後の戦い」と見られていた。負ければ「フロリダ行き」(1月31日の予備選)は難しくなるとの見方もあった。まさにとく俵でこらえ、豪快な打っちゃりで中道保守のミット・ロムニー元マサチューッツ州知事を投げ飛ばした。

 1月31日に行なわれるフロリダ州予備選は、これまでの3州に比べて大州だ。人口は1850万人。キューバから逃げてきた反共ヒスパニック系が人口の25%を占める。エバンジェリカルズ(キリスト教保守派)は40%。従って、州民の6割は保守派だ。今のところロムニー候補が、潤沢な選挙資金を使って、早くから選挙態勢を敷いている。資金面でも組織面でも万全とは言えないギングリッチ陣営にとってはまさに急な坂が待ち構えている。

ニューハンプシャーで勝利したものの、嫌なことが続いたロムニー

 事実上の地元・ニューハンプシャー州で1月10日に勝ってからの10日間、ロムニー候補にとっては嫌なことばかりが続いた。第1は、初戦・アイオワ州党員集会での勝利が消えてしまったこと。8票差で保守派サントラム元上院議員に勝ったはずが、最終的には35票差で負けになった。「連勝」は「1勝1敗」に変わった。

 投資ファンド「ベイン・キャピタル」の最高経営責任者(CEO)だった時代に、投資先の企業の多くの従業員を解雇した「ハゲタカ」ぶりや、巨額の収入を得ていた話がメディアをにぎわした。サウスカロライナ州予備選での投票寸前に行なわれた公開討論会の場でも、これらの疑惑について理路整然と説明することができなかった。

 それまでギングリッチ氏らを大きく引き離していたサウスカロライナ州での支持率は急降下した。

サウスカロライナ州における各種世論調査支持率
  ロム二ー ギングリッチ サントラム ポール ペリー
1/5-9
CBS
30% 20% 13% 16% 7%
1/11-15
ギャラップ
37% 14% 14% 12% 9%
1/12-15
ABC
36% 16% 13% 16% 6.9%
1/19
ラスムッセン
31% 33% 11% 15% 2%
1/20
クレムソン・ポルメット
26% 32% 9% 11%
1/21
PPP
28% 37% 16% 14%

(RealClearPolitics‐Election 2012-2012 Republican presidential Nomination)

 ロムニーの支持率が急降下した要因は3つある。

 1つは、「投資ファンド」経営者としての豪腕ぶりが、共和党を支持する低所得層・中産階級層から反発を買ったこと(以下に示す出口調査結果がそのことを明白に示している)。

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「キリスト保守派はなぜ、モルモン教徒・ロム二ーを嫌うのか」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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