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貿易高1兆ドルに達するも、国民の45.3%は「私は下流」

減らない家計負債、生活費は消費者金融頼り

2012年2月1日(水)

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 2011年12月5日、韓国の貿易高が1兆ドルに達した。関税庁の通関基準で輸出5153億ドル、輸入4855億ドルを記録したのだ。貿易高がこれまでに1兆ドルを超えた国は米、英、独、仏、蘭、伊、中国、日本で、韓国は世界で9番目にこの記録を達成した。

 韓国は1974年に貿易高100億ドルを達成した後、1988年に1000億ドル、2005年に5000億ドル、2011年には1兆ドルと拡大させてきた。韓国は世界でも稀なスピードで貿易を拡大させている。70年代の輸出品の主力は繊維とかつらだった。今は、自動車、船舶、半導体、LCD、携帯電話が輸出を支えている。

 2011年の貿易収支が31年ぶりに赤字となった日本とは対照的に、韓国経済は勢いよく成長しているように見える。実際、サムスン、LG、ロッテ、SKなど韓国を代表する財閥企業の利益は増えるばかりである。

所得が減った人、負債が増えた人が全体の4分の1に上る

 ところが一般国民の“体感経済”は厳しくなるばかりである。韓国統計庁が2011年12月に発表した「2011社会調査」を見ると、自分を「中流」と答えた人の割合は1988年の調査開始以来最も少なかった。

 「私は社会的・経済的に中流」と答えた人は、2年前より2.1ポイント減の52.8%。一方「私は下流」と答えた人は2年前より2.9ポイント増加して45.3%だった。「上流」と答えた人は1.9%で2年前より0.8ポイント減っている。社会調査は2年に1度行われるもの。今回は、13歳以上の3万8000人を対象に行った。

 65歳以上の回答者を見ると、自分を「中流」と答えた人は35%しかいなかった。60歳以上を対象に「最も大変なこと」を尋ねたところ、40.6%が「経済的問題」と答え、「健康」(37.8%)、「やることがない」(6.2%)、「さびしい」(3.7%)よりも断然多かった。超高齢化社会になりつつある韓国で、生活に困っている高齢者の増加は今後大きな社会問題になるだろう。

 韓国では1998年の経済危機以降、40代定年が定着している。このため老後の準備をする経済的余裕がない人が多い。社会調査でも、「老後の準備をしている」と答えた人は75.8%(19歳以上の回答者)。24.2%は「老後の準備をするほどの能力がない」(同)と答えている。

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「貿易高1兆ドルに達するも、国民の45.3%は「私は下流」」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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