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東京・横浜に学べ! ソウル市長がスタディー出張

防災対策を視察し「脱原発」を再確認

2012年2月15日(水)

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 ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、初の海外出張として2月8日から10日まで東京と横浜を訪問した。

 朴市長は市民運動家。2011年10月のソウル市長選で当選した。「市民のために正直にまじめに働いてくれること間違いなし」と、20~40代の市民から熱烈な支持を受け、53.4%の票を得て当選した。政治家同士のしがらみがなく、不正で富を蓄積するようにも見えもない――庶民の側に立つ正義の味方として若い世代ほど朴市長を支持した。2012年2月3日で就任100日目を迎えた。

 朴市長は東京へ出発した2月8日、ソウル市のホームページに市民への手紙を公開した。出張についても触れている。「これまでの10年は、都市のために人を犠牲にした10年でした。これからの10年は、人のために都市を変える10年にしなければなりません。ソウルという都市の哲学、都市文明の発展と衰退、市民の参加と協力というテーマを進展させるために、絶えず努力します。これを思うと胸がときめきます。日本に行って、都市の興亡の原因と代案について、より深く勉強してきます」。

 市民の期待を背負って当選した朴市長が初の海外出張先として東京と横浜を選んだのは、「都市の安全」を学ぶためである。朴市長は当選した時から、これを市長としての課題にしていた。朴市長は予算を節約しながら住みやすいソウル市にするため、土木工事を最小限にし、エネルギー、環境、防災問題に積極的に取り組んできた。

 再生エネルギーと防災対策について、ソウルと横浜は社会制度や都市構造が似ている。このため、鶴見川遊水池と川井浄水場を視察して、集中豪雨・洪水対策と小規模水力発電について学ぶ考えだ。具体的には、以下の方案に生かす。ソウル市内にある52の遊水地の水質を改善して、鶴見川多目的遊水池のように貯水容量を増やし、普段は公園や文化施設として活用する。ソウル市浄水センターに、川井浄水場のような小規模水力発電所を設置して太陽光発電設備を拡大する。

 東京の環状7号線の地下にある貯水トンネルのような施設を、ソウルに導入することも検討する。ソウルは2011年夏、集中豪雨のため大混乱に陥った。繁華街では、乗用車が水に沈んだ。ソウル南部の住宅街では土砂災害により7人が亡くなった。大雨のたびに浸水する住宅や地下鉄駅が残っている。

 ソウル市は2011年6月、東日本大震災をきっかけに「地震に強いソウルづくり総合計画」を作成した。施設の耐震性強化と、地震が発生した時に各省庁が迅速に対応できる体制を整えるのが主な内容だ。東京都の防災対策について学び、この計画をより現実的なものにするとしている。

一般人と一緒に搭乗手続き、席はエコノミー

 朴市長の海外出張は出発前から話題になった。これまでの慣例をことごとく破ったからだ。今回は、現場で実際に働く課長クラスが同行した。従来は、局長クラスが同行していた。金浦空港では、他の乗客と一緒に出国手続きをした。座席もエコノミークラスを利用した。これまでの市長はビジネスクラスを利用。空港ではVIPルームから出国手続きをしていた。従来のように5つ星ホテルではなく、今回、東京では、3つ星の新宿ワシントンホテルのスタンダード客室を利用した。

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「東京・横浜に学べ! ソウル市長がスタディー出張」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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