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共産党員とはどう付き合えばよい?

党員になることは生涯の名誉…か?

2012年2月16日(木)

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 『脱中国論』も残りあと3回となった。

 前回は、「中国問題を改めて考える」短い特集の初回として「チャイナリスク」を“改めて”考えた。2回目となる今回は「中国共産党との付き合い方を改めて考える」である。

 「加藤さんは入党していますか?」

 北京大学で学んでいた時、幾度となくこう質問された。「入党」は、日本人にはあまりなじみのない表現だ。「入党」とは「党に入ること」。つまり、この質問は「加藤さんは既にどこかの政党に入っていますか?」という意味である。

 「いえ、共産党には入っていないですよ」
 こう答えると周りは笑い始める。

 「中国共産党ではなく、日本共産党に入っていないという意味です」
 ここまで来ると、中国人学生たちは爆笑する。

 中国人にとって「入党」とは、言うまでもなく、「中国共産党に入る」あるいは「中国共産党の党員になること」である。日本では「入党」という言葉は使わないが、無理やり解釈すれば、「どこかの選挙区で選挙に勝ち、中央・地方を問わず、議会の議員になること」を指す。

 筆者の経験と実感をふまえて言うと、彼ら・彼女らにとって共産党は、日常会話の中で皮肉ったり、嘲笑したりする対象なのだ。この情景に、当初はそうとう戸惑った。筆者は、社会主義の統制が効いた社会で暮らす中国の若者は、「共産党は神聖な組織であり、党員になることは生涯の名誉」と捉えていると認識していたからだ。

 現実は違った。

 20歳前後で未熟だった筆者は、その理由を日々模索した、北京大学キャンパスの内でも外でも。彼ら・彼女の表情から、無力感というか、虚無感すら感じたからである。いくら自分が努力したところで、共産党システムからは逃れられない。言論・結社などを含め、政治的自由を欠いている。統制が随所に効いた状況に身を委ねざるを得ない。

 筆者は来週、『北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言』(講談社)を上梓する予定だ。その中で、北朝鮮から北京大学に来た留学生たちと筆者との会話の風景を描いた。彼らは、日本人である筆者と会話する中で、祖国の体制や朝鮮労働党の存在をシニカルに語ることは一度としてなかった。批判したり、問題点を指摘したりすることはあったが、常に真剣だった。嘲笑うことは決してなかった。

共産党に入党する方法とどのメリット

 北京大学で初めてこのテーマに触れた時、筆者はとっさに言葉を突き返した。

 「僕はまだ19歳だよ。入党なんてできるわけないだろ。立候補どころか、選挙権すら持たないんだから」

 男子クラスメートがこれに応じた。
 「えっ、日本の若者は入党する資格を持たないのか?」

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「共産党員とはどう付き合えばよい?」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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