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韓国ビール市場~ロッテ+アサヒビール連合の参加で三つ巴に

注目される日本ブランドのビール

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2012年2月24日(金)

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 2012年の年明けから、韓国ビール業界の競争が過熱している。韓国ビール市場の2強であるHiteJinroとOBビールの首位争いが激しくなっている。

 韓国酒類産業協会によると、2011年1月から10月までの全出庫量(輸出を含む)は、OBビールが7794万500箱(訳者注:1箱は500ミリリットル入り瓶20本)で1位だった。わずかな差ではあるが、これまで首位だったHiteJinro(7725万7400箱)を追い抜いた――市場シェアはOBビールが50.22%でHiteJinro49.78%。これらの数字は出庫量基準であり、差も大きくはないが、1996年から万年2位だったOBビールがついにHiteJinroを破り首位に立った。

 OBビールがHiteJinroに勝ったのは「Cass」(ビールの銘柄名)のおかげである。

 OBビールは合計7種のビールを韓国で生産している。4種のCassとプレミアムビールだ。Cassは「Cass Light」「Cass Red」「Cass 2X」「Cass Fresh」。プレミアムビールは「OBゴールデンラガー」「バドワイザー」「ホーガーデン」など。一方のHiteJinroは「Hite」「Max」「ドライフィニッシュd」の3種のビールを生産している。

 OBビールは2011年5月「Cass」662万箱を出庫し、ライバルである「Hite」を逆転した。「Hite」の出庫は609万箱止まりだった。6~7月にはまた「Hite」が「Cass」を追い越した。8月にまた首位が入れ替わった。8月は「Cass」が799万箱、「Hite」が580万箱、5月よりも差が広がった。9月以降は「Cass」が首位を守っている。

韓国内韓国産ビール市場シェア

  • (単位%)

年度 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
HiteJinro 56.3 56.7 58 57 59.7 59.2 58.2 56.3 54.6 50.2
OB Beer 43.7 43.3 42 43 40.3 40.8 41.8 43.7 45.4 49.8

輸出含む出庫量基準2011年は10月までの累積
(資料出典:韓国酒類産業協会)

1%のシェア拡大に21億円かかる

 首位を奪われたHiteJinroグループにも問題があった。

 2011年9月、HiteビールとJinroが統合し、HiteJinroになった。統合作業に手間取った。8月から12月まで続いた国税庁の定期税務調査にも足を取られた。

 一方でOBビールは2011年末に、2回にわたって値上げを発表したものの、取りやめた。この過程で酒類問屋が、OBビールを値上げ前に買い取ろうと大量確保に走った。それが出庫量増加につながった。ただし酒類業界は、このために首位が入れ替わったとは見ていない。

 実際に、内需出庫量だけを見ると、Hiteビールが50.5%ほどのシェアでまだ1位を維持している。HiteJinroが法人統合作業を終えて本格的にマーケティングを始めれば、いくらでも首位は入れ替われるというのが業界の見方である。

 ビール市場のシェア1%を上げるためには、少なくとも300億ウォン(約21億円)のマーケティング費用がかかるというのがビール業界の定説である。このため、今後、この2社による熾烈な出血競争は避けられないだろう。

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