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最終回:加藤嘉一流「中国人との付き合い方」

「相手の面子を重んじること」など8カ条

2012年3月1日(木)

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 『脱中国論』もついに最終回となった。今回のテーマは「中国人との付き合い方を改めて考える」である。

 少し振り返ってみよう。

 これまで、政治・経済・社会編、ビジネス編を通じて、皆さんと一緒に様々なテーマについて考えてきた。現在、中国で起こっている一つひとつの現象・事件をどう理解し、解釈するべきか。中国共産党は国家をどういう方向に持っていこうとしているのか? その中で「今」をどうマネージしようとしているのか。そんなお上の統治を民衆はどう捉え、どう対応しているのか。グローバル時代を生きる中国に、何らかの「激変」が起きていることだけは確かだ。

 筆者は2月中旬に、『いま中国人はなにを考えているのか』(日本経済新聞社)を上梓させていただいた。「激変」の内幕を、2009~2011年という時系列において、テーマ別に振り返り、分析を加えた。お読みいただき、ご批判いただきたい。

なぜ「脱中国論」だったのか?

 さて、「脱中国論」というタイトルを筆者が選んだことには理由がある。

 中国は広く、中国人はたくさんいる。だからこそ、「中国」「中国人」と一括りにした短絡的な見方、議論はやめよう、と言いたいからだ。私たちは巷で、メディアで、国会で、なんとなく「中国」という言葉を口にしている。だが、「中国」にはいろんな中国がある。東西南北、沿岸部/内陸部、都市部/農村部――。「中国人」にもいろんな中国人がいる。地域によって性格や価値観、物事の進め方、交渉の仕方、テーブルマナー、人間関係、共産党との距離感など、かなりの具合で異なっている。

 そんな「中国」「中国人」を理解するには、まずはこの「中国」「中国人」という凝り固まった枠を除去しなければならない。私たち一人ひとりが、自らの足を使って中国のどこかへ赴き、そこに住む人と交流する。そんなプロセスを、少しずつ、パズルを埋めるように、積み重ねていく以外に、「中国」「中国人」を理解する道はない。筆者はそう確信している。

中国人との付き合い方に正解はない

 「中国人とどう付き合うか」という問にも、筆者は全く同じように答える。そもそも「中国人」を一つの枠で括くるのは間違っていると。地域や家庭によって十人十色だ。そこから最大公約数を抽出して「中国人とはこう付き合え!」などというマニュアルをつくったとしても、筆者はそれを間違いなく疑ってかかるだろう。自らのネットワークを広げ、アンテナを鋭くする中で、私たち一人ひとりが、辛抱強く、忍耐強く、それぞれオリジナルの「中国人との付き合い方」を創造していくしかない。

コメント7

「加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ」のバックナンバー

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「最終回:加藤嘉一流「中国人との付き合い方」」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師