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香港の「中国人」嫌悪

日本も他人事ではない

2012年3月12日(月)

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 イナゴ=蝗。香港では中国大陸から訪れる「本土人」を差別的にこう呼ぶことがある。あくまで隠語だったこの表現が、ここ数カ月で露骨に使われるようになった。香港の民衆による本土人への反発が社会問題として浮上している。

 火種は複数ある。象徴が大陸妊婦の「越境出産」。香港で出産すれば居住権が与えられると考える妊婦が、中国全土から殺到している。それが病院のベッドや医師不足などの社会問題をもたらし、香港人の反発に火をつけた。

「イナゴお断り」ステッカーまで

 当局も越境出産数の制限や本土妊婦の違法入境取り締まり強化などに動いているものの、今年に入って反発世論が噴出。2月にはイナゴを使った意見広告が新聞に掲載され、話題を集めた。

 その後も一部のグループが、繁華街で大陸観光客に向かって抗議の歌を歌ったり、電車内で「イナゴお断り」などのステッカーを貼ったりするなど「反蝗」「抗蝗」の動きは続いている。

 これらの動きは突然降ってわいたわけではない。道端で子供に用を足させたり、マナーを巡って電車内で香港人と口論したり本土人の様子が動画投稿サイトに投稿されたりするなど、以前から本土人嫌悪の空気は漂っていた。

 今回は、次々に新しい出来事が連鎖し問題が大きくなった。例えば1月には、伊ブランドのドルチェ・アンド・ガッバーナの店舗が香港人の写真撮影を拒否し、本土客には許したとの噂が広がり、香港人がその店に集結。「逆差別」への抗議の意味を込め、一斉に写真撮影をするという騒動があった。

 最近では、4月実施予定の広東省への自家用車の乗り入れ策がやり玉に挙がっている。将来的には本土からの乗り入れ解禁も予想されており、事故の増加や環境への影響を懸念した反対運動が起こっている。

 越境ビザの緩和などで本土人が香港を訪れる機会が増え、トラブルが起きる機会は増えていることも土台にある。些細な出来事がフェイスブックなどで共有され、嫌悪感が増幅されるのがパターンだ。

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「香港の「中国人」嫌悪」の著者

熊野 信一郎

熊野 信一郎(くまの・しんいちろう)

日経ビジネス記者

1998年日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属され製造業や流通業などを担当。2007年より日経ビジネス香港支局に異動、アジアや中国に関連する企画を手がける。2011年11月に東京の編集部に戻る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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