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震災からの1年を達増拓也・岩手県知事に聞く

とにかく直せるところから直した

  • 川村 雄介

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2012年3月16日(金)

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 東日本大震災からちょうど1年になる。改めてこの未曾有の大災害の犠牲になられた多くの方々のご冥福を祈るとともに、復興に懸命な努力を続けておられる被災地域の皆様、関係者の方々へのお手伝いを続けていきたいと痛感している。

 このタイミングに、今回は岩手県の達増拓也知事をお邪魔することができた。復興・復旧に全力を傾注されている多忙きわまりない中だったが、しばしお時間をいただき、被災地のフロントラインに身を置く苦労話と興味深い教訓についてうかがえた。

 2月下旬の岩手県庁。盛岡の町は雪に覆われていたが、晴天の陽の光が優しく、北国の春も遠くないことを予感させてくれた。知事室の雰囲気も、昨春の殺気立った厳しさから、いささかながら落ち着きを取り戻した観がある。上手(かみて)に飾られた江戸時代の大きく立派な内裏雛が微かに微笑んでいる風ですらある。とはいえ、所狭しと積まれている復興関連の諸資料や被災地の地図、岩手振興にむけた起案文書などは、大災害からの復興作業の膨大さを示している。

 岩手県の被害状況は2012年2月13日時点で、死者4670人、行方不明者1315人、家屋の全壊・半壊が2万4746棟、直接の物的被害額だけでも1兆円に近い。岩手は、1896(明治29)年、1933(昭和8年)の三陸地震津波、1960(昭和35)年のチリ地震津波など、津波の常襲地である。だがこうした過去の大津波に比べても昨年の津波は大変大きな被害をもたらした。産業関係では、水産業に5649億円の被害が出ているし、津波被害を直接受けなかった所でも、土木農林関係の被害に加えて物流面の混乱や観光関係の風評被害などが岩手全般に及んだ。

 岩手県は復興・復旧に当たり「いのちを守り、海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」という理念を掲げている。この理念を具現化するための具体的な復興計画のポイントは何か。

8年計画で復興へ

達増拓也・岩手県知事

 「『いのちを守り』とは、人命が失われるような津波・災害はもう今回で終わりにしようという決意の下に、安全の確保をまず掲げて、防潮堤、防波堤のようなハードの整備に加えて、避難の訓練、防災教育といったソフトの面からも安全を確保していくことが、最初にきます。そしてただ町の形を作ればいいというだけではなく、人が暮らして、働いて稼いで生きていくという人間本位の復興でなければならないと思っています。それが『海と大地と共に生きる』ということになるわけです。海の恵み、大地の恵み、地域資源を活かして、また6次産業化<1次(農業)×2次(工業)×3次(サービス)=6次>のような加工や流通といったところまで含んだ産業の振興が、この復興計画の中身になっていきます」

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