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横暴な小役人“城管”が大衆との衝突を繰り返す

行政機関なのに、弱者をいじめる輩と忌避される

2012年3月23日(金)

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 中国には“城管”と呼ばれて人々から忌み嫌われ、敬遠される人々がいる。“城管”とは市政府に属する“城市(=都市)管理行政執法局”あるいは“城市管理総合行政執法局”の略称であり、端的に言えば、都市管理のため行政的な法律の執行、即ち各種の法的取り締まりを行う機関である(以下、「城管局」)。

 その「城管局」の末端で法執行という名目で庶民を取り締まる部隊の隊員であるから、本来ならば“城管隊員”というのが正しい名称なのだが、人々は“隊員”を省いて侮蔑的に“城管”と呼び捨てにする。“城管”は今や海外でも知られる存在となった。英紙「タイムズ」は中国語の発音通り“chengguan”と表記し、「中国の地方の法律執行者で、彼らは任務執行の過程でいつも大衆の衝突事件に巻き込まれる」と解説している。

露天商を集団で殴る、蹴る

 その“城管”が巻き込まれた大衆の衝突事件を最近の例から見てみると次の通りである。

 2012年2月23日の午後、貴州省“畢節市(ひっせつし)”の繁華街“清畢路”でフライドポテトを販売していた露天商の女性が、“城管”による無許可販売の取り締まりで「屋台車」を没収されそうになって“城管”と論争になり、挙句の果てに“城管”に集団で殴られる事件が発生した。殴打されて地上に倒れた女性は起き上がることすら出来なかったが、“城管”たちは嵩(かさ)にかかって女性を足蹴にして、これ見よがしにその権威をひけらかした。その暴行が余りにも酷いので、通行人たちが“城管”たちに暴行を止めるよう要求したが、“城管”たちは居丈高な態度でこれに反発して通行人との間で怒鳴り合いが始まった。そうこうするうちに、この騒ぎを知った民衆が“城管”たちを取り囲む形で現場に集まり、たちまちのうちにその数は1000人以上に膨れ上がった。

 人々は“城管”たちを包囲して四方八方からその暴力行為に対して罵声を浴びせ、女性を殴った“城管”を公安局に引き渡して刑事責任を問えと要求したので、逃げ場を失った“城管”たちは身の危険を感じて携帯電話で公安局に出動を要請した。このときすでに清畢路は大渋滞に陥り、人々は殺気立って騒然となっていた。“城管”からの要請を受けた“畢節市公安局”は数百人の警官を現場に急行させ、公安局長自ら陣頭に立って“城管”たちを救出するとともに群衆を解散させた。一方、庶民からの出動要請を受けた救急車もこれと相前後して現場に到着し、負傷した露天商の女性を収容して病院へ搬送し、事件は決着した。なお、2011年7月には同じ貴州省の“安順市”で“城管”が身体障害者の露天商の男性を殴って死亡させたことに抗議する1000人以上の群衆が暴動を起こし、警官隊が出動して威嚇射撃を行って鎮圧する騒動が起こっている。

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「横暴な小役人“城管”が大衆との衝突を繰り返す」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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