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北京でクーデター?飛び交う噂の背後にあるもの

一枚岩などでは決していない党中央

2012年3月28日(水)

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 3月16日から北京と広州に取材に行ってきた。その内容自体はいずれ某誌に書くのだが、ちょうど北京から広州に移動した19日夜に、北京で“クーデター”の噂が微博(ミニブログ)などで流れた。「長安街に軍用車両が大量に出現」だの、「街中、私服警官だらけ」だの、「中南海と釣魚台の迎賓館のところに外国人記者が集まっている」といった内容だ。

 実際のところ、釣魚台迎賓館周辺は記者たちがたむろしていたのだが、それは6カ国協議再開を話し合うために北京入りしていた北朝鮮首席代表の張り番をしていたからであり、その夜に北京で軍用車両が大量に出動した事実はなかったようだ。だが、デマが出るには出るだけの背景もあるのである。その背景について、巷のゴシップを整理しながら考えてみよう。

周永康・政治局常務委員が渦中の人に

 “クーデターデマ”は微博上で、大手デベロッパーSOHOの潘石屹会長が「今晩は微博の様子がおかしい。ある種の言葉が発信できない」とつぶやいたり、北京文化人の張志遠氏が「江胡の決戦が予定より早く始まったみたいだ」と言ったり、証券市場週刊紙編集委員の李徳林氏が「軍の車が林のように多い。私服警官がどの通りにもいる」と書き込むなど、著名人たちが何やらきな臭いコメントを書き込んでいることもあって、瞬く間に広がった。北京のような政治の街では、それなりの立場にいれば、何らかの情報や警告が入ってくるものだという思いこみもあるので、かなりの人が半信半疑ながら「政変か?」と一瞬緊張したのではないだろうか。

 さて、「銃声が聞こえた」といった類のことはデマだとしても、確かに現在、中南海で起こっている政治局常務委員たちの複雑な攻防は「政変」といってもいいような異常さであることは垣間見える。

 このクーデターの噂を聞いたときに、政治に関心のある人たちは、まず政治局常務委員で中央政法委書記の周永康氏がらみの事件が発生したのではないか、と思ったそうである。

 全人代(全国人民代表大会)が閉幕した翌日の15日、薄熙来氏が重慶市委書記を解任されたことに絡み、次に「ヤバイ」のは周永康氏ではないか、とずっと言われていたからだ。周氏は石油業界を通じて政界入りした「石油閥」政治家で、朱鎔基内閣時代には国土資源部長も務めた典型的な利権型政治家である。江沢民氏の姪っ子と結婚し、曾慶紅氏にも可愛がられ四川省共産党委員会書記、公安部長を歴任。2007年からは警察・司法権力を掌握する政法委員会書記となった。ウィキリークスで、カナダに2000万ドルの蓄財がある、といった情報も流れている。

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「北京でクーデター?飛び交う噂の背後にあるもの」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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