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イノベーションでフォードを変えるインド子会社

小型車で成功、輸出拠点に

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2012年3月29日(木)

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In driver's seat

 米フォード・モーターの本社は、ミシガン州デトロイト郊外のディアボーンにある。11階の「サンダーバード会議室」には窓がない。部屋の中央には大きな木製の丸テーブルがあり、巨大なビデオスクリーンが3台備えられている。アラン・ムラーリー社長兼CEO(最高経営責任者)は、事業計画に関する会議を毎週木曜日にこの部屋で開く。

 この会議はムラーリーCEOのユニークな経営スタイルを表すものとして、実業界で語り草になっている。例えば、出席する経営幹部は担当部署の進歩状況を詳しく説明するために、色分けした図表を示さなくてはならない。だが、この会議の中で、インドの数字がいかに頻繁に出てくるかはあまり知られていない。

 「インドの話題が出ない日はない」とムラーリー氏は言う。

「フィーゴ」の成功で、インド市場でのシェアが3年で3倍に

 理由の1つは、子会社のフォード・インディアが成功を収めていることだ。同社は小型車「フィーゴ」の成功で波に乗り、2009/10年度からの3年間で市場シェアを1.5%から4.5%と3倍に増やしている。インドの自動車販売台数は2011年には230万台だったものが、2020年には900万台に伸びると予想されている。その頃にインドは、米国と中国に次ぐ第3の市場になると同社は見ている。

 フォードはこの4年間、インドに対して170億ドル(約1兆4000億円)投資している。この金額は、同社が近年行ったどの地域への投資額よりも大きい。この期間における中国向けの投資は160億ドル(約1兆3200億ドル)だった。

1つの工場でガソリンとディーゼルの両エンジンを生産

 フォード・インディアが本社の最高幹部らの心を捉える理由はほかにもある。インド子会社のやり方がフォード全体を急速に変えつつあるのだ。同社のコーポレートブルーブックには、インド発のイノベーションが満載で、他の地域はそれを真似ている。

 100年に及ぶフォードの自動車生産の歴史の中で、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを同じ生産ラインで作ったことは一度もない。この2つのエンジンは製造規格が全く異なるからだ。フォード・インディアのマイケル・ボネハム社長兼CEOは「(インド南部タミルナド州)チェンナイにエンジン工場を建設すると決めた2008年、ガソリンエンジン用にするかディーゼルエンジン用にするかで悩んだ」と語る。「市場がどちらを望んでいるか読み取れなかったからだ。そのため、需要に応じてどちらのエンジンにでも切り換えることができる、柔軟性のある工場を提案した。規模の利益も期待できた」。

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