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「プライバシー」の扱いがカギを握る「ビッグデータ」の未来

単なる思考停止は将来の“データ資源小国”の始まり

2012年3月30日(金)

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 「データは新しい石油」という言葉がある。ビッグデータ界隈でよく引き合いに出される言葉で、なかなか意味深である。いろいろな用途に使える、パワフルな次世代情報産業の基本エネルギーだが、漏れたら大変。掘り出して精製するという工程も何となく似ている。

 2月29日~3月2日にかけて、シリコンバレーでビッグデータのカンファレンス「Strata2012」が開催された。キャッチーな「ビッグデータ」という用語をこのカンファレンスで流行させた仕掛け人、ティム・オライリー氏自身が今年は登場せず、大物ゲストもいなかった。それでも参加者の数も展示の規模も、昨年の倍以上は軽く超えていただろう。

 カンファレンスの中身は、「先進的プレーヤーの事例とコンセプト」が多かった昨年から、「多種の企業で普通に使われる技術」という地に足が付いた段階となってきていることが感じられた。

 熱気に満ちた会場には、昨年ほとんど見かけなかった日本人の参加者が、今年は大量にやってきた。日本でもビッグデータが「バズ」となっていることがうかがえる。

娘の妊娠を親より先にスーパーが察知した事件の波紋

 カンファレンスでは、先進国共通の課題である「プライバシー」に関するセッションがいくつかあった。下手に扱えば、「ビッグデータ=プライバシー侵害」というイメージがこびりつく。貴重な石油原料が十分に蓄積されないという危機感は、日本に限らず米国も欧州も共通であり、テクノロジー業界としてきちんと対応しなければいけない。

 折から日本でも、「グーグルで自分の名前を検索すると、サジェスト機能で犯罪と関連のありそうな用語が表示される」という問題で、男性がプライバシー侵害などを理由にグーグルを訴えた件が話題となっており、データとプライバシーについての関心が高まっている(なお、裁判所はグーグルに表示をやめるよう命令したが、グーグルは今のところこれに従っていない)。

 昨年秋には、このコラムでビッグデータの定義と使い方について書いた(関連記事:グーグルとフェイスブックが「別格」たるもう1つの理由「マネーボール」から医療まで、難問を解決するデータの力)。今回は個人情報を中心とする「データの原料供給」について、Strataカンファレンスでの議論や、ネットとオープンの時代におけるプライバシーについて論じたジェフ・ジャーヴィスの著書「パブリック・パーツ」などを参考にして、ちょっと考えてみたい。

昨年秋のStrataカンファレンスのパネルにはジェフ・ジャーヴィス氏も登壇した。中央の眼鏡をかけた男性が同氏(写真:海部 美知、以下同)

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「「プライバシー」の扱いがカギを握る「ビッグデータ」の未来」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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