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共和党はロムニーをあきらめ、上院選をにらみ始めた

議会を制してオバマの「リベラル施政」阻止へ

2012年4月10日(火)

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 ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事は、4月3日に行われた3州の予備選――ウィスコンシン(代議員数42人)、メリーランド(同37人)、ワシントン特別区(同19人)――で勝ち、獲得代議員数を655人に伸ばした。(Los Angeles Times, 4/4/2012)

 3州がいずれもロムニー氏の「地元・東部」ということが勝因のひとつだ。加えて、いつまでもだらだら続く代議員獲得競争に嫌気がさした共和党の実力者たち――例えばブッシュ元大統領(父)、ルビオ上院議員(フロリダ)、ライアン下院予算委員長ら――が相次いで「ロムニー推薦」の意向を示したこともロムニー圧勝につながった。

 一方のリック・サントラム元上院議員が獲得した代議員数は4月3日時点で278人。同氏にとって4月は、いわば「落穂拾いの月」。各州において、1位にはなれなくとも2位をがっちりと守って、5月8日の「南部決戦」――ノースカロライナなどで予備選が行われる――に備える以外にない。党内主流派から「早期撤収」を求める圧力が増しているが、今のところ本人にその気はない。

保守派の論客、ウィル氏が打ち出した衝撃的な「Plan B」

 候補者自身やメディアは別として、今、共和党支持者の間には予備選に対する「倦怠感」が広がっている。「口には出さないが、『最終的にはロムニーが指名されるだろう。でも、ロムニーではオバマに勝てない』と大方の共和党員が思い始めている」(ロサンゼルス・タイムズのベテラン記者)。

 客観的データも、それを示している。経済が悪くなろうと、石油価格が高騰しようと、11月にはオバマ大統領は再選を果たすだろうと半分以上の米国民が答えている。

<大統領選が今行なわれたどちらに投票するか>

  オバマ ロムニー
NBCテレビ/ウォールストリートジャーナル 2月29日~3月3日 50% 44%
ブルムバーグ通信/3月8日~3月11日 47% 47%
USAトゥディ/Gallup 3月25日~3月26日 49% 45%
各種調査平均値3月10日~4月2日 47.6% 43.6%

("General Election: Romney vs. Obama," Real Clear Politics)

 予備選に対する「倦怠感」の中で、伝統的な保守主義者と目されている政治評論家、ジョージ・ウィル氏が沈黙を破って、「本選挙で共和党は負ける」と言い切った。

 スーパーチューズデーの4日前、3月2日、「ワシントン・ポスト」をはじめとする450紙に掲載されたコラムでウィル氏は「共和党保守正統派」の本音をぶちまけた。

 同氏は、代議員獲得争いを続けるロムニー以下の候補者たちを「本選挙で全米的な支持を得るだけの素質はなく、オバマに負けるだろう」と一刀両断。返す刀で、「Plan B」なる選挙戦略を共和党執行部に助言した。

 「大統領選よりも上下両院選挙に力を入れるべきだ。共和党は、多数を占める下院の議席をさらに増やす。民主党が多数の上院で、逆転を図れ。2期目のオバマ大統領のリベラルな施策を阻むことが重要だ」("Plan B for stopping Obama," George F. Will, The Washington Post, 3/2/2012)

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「共和党はロムニーをあきらめ、上院選をにらみ始めた」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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