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パッとしない中国指標

注目すべきは「絶対値」

2012年4月23日(月)

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 「今年、トヨタさんやホンダさんと比べられると苦しい」――。2月下旬に北京で開催された記者懇親会で、日産自動車の中国合弁会社「東風汽車」の中村公泰総裁が、弱気とも取れる言葉を口にした。日産の中国事業は好調を維持している。大連市に新工場の設置を決めるなど、日系自動車メーカーの中で頭1つ抜けている。発言の意図は何か。

 原因は東日本大震災にある。被災した部品メーカーからの製品供給が滞ったため、2011年、トヨタやホンダは国内だけでなく海外でも減産を余儀なくされた。一方の日産は成長市場向けに優先的に部品を供給したため、少なくとも中国市場では震災の影響を軽微に抑えることができた。ところが、日産に再び難題が持ち上がった。「前年比」という厄介な代物である。

 トヨタやホンダは中国でも、2011年第2四半期(4~6月)の販売台数が落ち込んだ。おかげで、2012年同期の数値が2年前と同水準でも「前年比」で見れば「大幅な伸び」を達成できることになる。対する日産は、2011年第2四半期も前年比2ケタ成長を維持したので、2012年のハードルは高くなる。

 前年比の数字だけを単純に並べて「トヨタとホンダに比べて日産は苦戦」という記事を書かれては困る――。記者に漏らした中村総裁の“弱音”は、この辺りに真意がありそうだ。

歴代2位でも「低調」と書かれる

 中国の自動車市場全体を見ると、「前年比」がメーカーに課すハードルは年々高まるばかりだ。2009年の新車販売台数は前年に比べて46%増、翌2010年も32%増だった。2年続けて急成長した反動で、2011年の伸びは2.4%にとどまった。このままのペースでいけば2012年も微増にとどまるだろう。だが、分母となる数字が1800万台を超えた中国市場では、前年比の伸び率がたとえ微増でも絶対値は大きな数値となる。

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「パッとしない中国指標」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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