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韓国・統合進歩党の議員に北朝鮮の手下がいる?

東亜日報の報道を機にセヌリ党が攻勢

2012年4月25日(水)

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 東亜日報が4月17日、次の内容のインタビューを掲載した――野党である統合進歩党の指導部に北朝鮮地下組織出身者がいて、北朝鮮の指令に従っている。この記事は朝鮮日報、中央日報をはじめ、複数の日刊紙が引用として掲載した。この3紙は韓国の3大新聞と呼ばれる。いずれも大手の日刊紙で保守系だ。

 Twitterでも議論が絶えない。「仮に議員として当選したとしても、北朝鮮寄りの人物を国会に置いていいのか」。

 東亜日報の記事は、1995年に国家保安法違反で逮捕されたキム・ドンシク氏にインタビューしたものである。同氏は、北朝鮮の朝鮮労働党から南に送られた元スパイ(南派工作員)だ。

 記事によるとキム・ドンシク氏は、韓国内で北朝鮮の地下組織を作って管理し、北朝鮮からの指令を伝える役割を果たしていた。暴動、クーデターといった暴力的な方法で韓国の政権を倒すのが難しくなっていたため、方針を転換。地下組織のメンバーを国会議員として当選させ、議会内の革命勢力を増やし、社会を混乱させて、ゆっくりと政権を転覆させることを目論んでいたという。

 インタビュー記事の中でキム・ドンシク氏は、次のように話している。
 「統合進歩党が北朝鮮のロケット発射や3代世襲問題、脱北者の強制北送といった人権問題を非難しないのは、統合進歩党の指導部の一部が、北朝鮮の労働党が下したガイドラインに沿って動いているからではないか」
 「統合進歩党の中核メンバーの中には北朝鮮地下組織の出身者がいる」
 「北朝鮮が済州海軍基地建設に反対するのは、済州の警備が脆弱で、北朝鮮のスパイが韓国に侵入する最も手軽なルートだから」(関連記事「韓国のチェジュ島が沖縄になる!?」)

 ガイドラインとは、北朝鮮労働党からの指令のことである。キム氏によれば、次の1)2)の指令を下したという。1)韓国で活動する北朝鮮地下組織のメンバーの身分がばれないよう、ある程度は北朝鮮を非難してもいい、2)その際、批判していい分野と、してはならない分野を分ける。具体的には、北朝鮮の経済難を含む一般的なことは非難してもよい。一方、北朝鮮の3代世襲、主体思想、政治体制、人権問題、指導者の5つは批判してはならない。

 ちなみに主体思想とは、金日成が1967年12月の最高人民会議で発表した北朝鮮の基本政策のこと。政治の自主、経済の自立、国の自衛を骨子としている。

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「韓国・統合進歩党の議員に北朝鮮の手下がいる?」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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