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ろうそく集会再び始まる~政府は約束を守れ!

米BSE感染牛問題が政権・メディア不信へと発展

2012年5月9日(水)

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 2012年5月2日と3日、ソウル市清渓川広場に、ろうそくを手にした人たちが集まった。「ろうそく集会」が再び起こったのだ。発端は4月25日に、米国でまたBSE感染牛が確認されたことだった。

 日本では動揺する人があまりいないと聞くが、韓国の主婦らは敏感に反応した。大手スーパーであるEMARTは次のように発表した――ソウル市内主要3店舗の4月26~28日売上を分析したところ、米国産牛肉販売がその前の週に比べて半分に減った。主婦コミュニティサイトでは「見た目や味で原産地を見分けることができないので、牛肉は食べない方が安全」という書き込みが増えている。

 MBC放送局は5月5日夕方のニュースで、米BSE問題により、韓国の大手スーパーで牛肉の売り上げが激減していると報じた。米国産牛肉を扱う卸売店の社長はインタビューの中で「売上が前月の3分の1にもならない」「これからどうしたらいいのか。仕事を変えるべきなのか」と嘆いていた。ニュースは「米国牛に対するBSEへの懸念が、韓国産の牛肉にも飛び火し、畜産物そのものを買わなくなっている。焼肉食堂も客が減っている。それでも2008年に比べればまだ落ち着いている雰囲気だ」と報じた。

 KBSは5月5日朝、「メディア批評」という番組(視聴者からKBSに寄せられた意見を報道する番組)で、米国産牛肉の輸入に反対するろうそく集会が4年ぶりに行われたことを報じた。そして、マスコミを批判した――「科学的に安全」「やっぱり安心できない」と両極端な見出しばかりつけて国民を混乱させている。いろんな側面から、科学的根拠を持って報道すべきであると主張した。

 同番組によると、与党寄りの朝鮮日報と東亜日報は、「韓国は米BSE問題の影響を受けない。安全だ」と主張する学者ばかりにインタビューし、記事を掲載している。他方、野党寄りのハンギョレ新聞とキョンヒャン新聞は、韓国も危険だと主張する学者ばかりインタビューしている。

 牛肉の検疫を担当する農林水産食品部(「部」は日本の「省」)は、米国のBSE感染牛は、韓国が輸入しない月齢の牛なので安全だとしている。しかし韓国ではBSEそのものよりも、BSE問題をめぐる国民のメディア不信、政権不信の方が問題である。

5月2日、ろうそく集会が再燃

 5月2日と3日に起きたろうそく集会には、大学生、野党の民主統合党議員、ナコムス(政治批判ポットキャスト)を支持するネット同好会の会員、労働団体、子供を連れた市民らが参加した(関連記事「「笑い」が社会を変える」)。このろうそく集会は、韓国農林水産食品部が2008年の約束を守り、米国産牛肉の輸入を直ちに中断するよう求めるものであった。

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「ろうそく集会再び始まる~政府は約束を守れ!」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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