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日本人観光客を装ってソウル市長が繁華街を行脚

2012年5月23日(水)

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 日本のゴールデンウィークは韓国でも有名だ。韓国観光業界にとって稼ぎ時である。その時期になると大型スーパーのロッテマート――ソウルの繁華街である明洞とソウル駅にある――は韓国人より日本人の方が多くなる。

 観光公社によると、2012年の日本のゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)に韓国を訪れた日本人観光客が13万人に達したという。根強い韓流ドラマ人気と、アイドル歌手を中心にしたKPOPの人気が重なり、10~30代の若い日本人観光客が増えているのが特徴だ。

 ゴールデンウィーク中の明洞は、韓国なのに韓国語が通じない経験をしたほど日本人観光客で賑わっていた。「かたつむりパック」や「BBクリーム」が日本人に大人気という低価格化粧品専門店に行くと、売り場にいた店員はすべて中国人で、中国語と日本語は話せるけど韓国語はよく分からないと言われた。

 韓国語が話せるのはレジにいた店員1人だけ。その店員の話だと「ここは韓国人のお客さんがほとんど来ないから韓国語が話せなくても問題ない」そうだ。明洞で入ったお店も似たような状態だった。

バガジや無資格ガイドが横行

 韓国文化体育観光部、警察庁、韓国観光公社などは、4月28日~5月6日まで、「総合状況室」という特別組織を運営した。韓国を訪問する観光客が毎年増加している中、観光客を狙ったバガジ、無資格ガイドによるでたらめな観光案内、強引な客引きを24時間取り締まるためである。

 バガジとは韓国語でぼったくりの意味。「ぼったくる」と言う時、韓国では「バガジを被せる」という。

 無資格ガイドとは、文字通り資格証を持たない観光ガイドのことである。旅行代理店に所属しているガイドは「観光通訳ガイド資格」を持っている。韓国歴史、韓国地理、観光法、観光事業概論、外国語の5科目の試験にパスしないといけない。試験に合格した人は文化体育観光部のデータベースに登録される。

 観光法38条は、外国人観光客を対象にする旅行業者は、観光通訳ガイドの資格を持った人を観光案内に従事させなければならないとしている。これを守らない旅行代理店は6カ月以下の営業停止になる。しかし、一部激安ツアーは、資格証を持たない、外国語が話せるだけの人をガイドとして雇い、人件費を安くおさえている。ガイドが資格を持っているかどうか聞く外国人観光客はいないし、抜き打ち検査で取り締まるのも限界があるからだ。無資格ガイドは韓国の歴史や観光法を知らないので、歴史を歪曲して案内し、観光客に誤解を与える問題が起こっている。

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「日本人観光客を装ってソウル市長が繁華街を行脚」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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