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オバマ再選のカギは2つのマジックナンバー

失業率「7%」とガソリン価格「4ドル」

2012年6月1日(金)

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 アメリカ大統領選の投票日まで24週間を切った。「瞬間風速」の支持率を見ると、オバマ大統領がロムニー元マサチューセッツ州知事を僅差でリードしている。特に「スウィング・ステート」とされる激戦州のバージニア、フロリダ、オハイオ3州では、オバマ氏が4~6%の差をつけてリードしている。(“NBC polls: Obama edges Romney in three key battleground states.” Mark Murray, msnbc.com, 5/24/2012)

 この理由の一つに、米有権者が今年春以降、今後の経済についてやや明るい見通しを持ち始めたことが挙げられる。(“U.S. Economic Confidence Unchanged Last Week,” Frank Newport, Gallup Economy, 5/26/2012,)

 だが、オバマ陣営は油断は禁物だ。投票日直前の景気動向が勝敗を分ける重要なポイントになる。

 今、アメリカの選挙専門家が注目している指標が二つある。一つは失業率。今ひとつは1ガロン当たりのガソリン価格だ。有権者の日常生活に身近で、最も分かりやすい、景気動向を測るバロメターだからだ。

 従来から言われている失業率のマジックナンバーは「7」。つまり、失業率が7%以上に上がらないこと。ガソリン価格については「4」。1ガロン=4ドル以上上がらないことだ。

 オバマ大統領が再選を果たすためには、この値を堅持しなければならない、という説がある。

再選されなかった3人の大統領に共通する「失業率変動値が悪化」

 オバマ氏が大統領に就任した時点の失業率は7.6%だった。この数値は2009年秋から10年秋までに、9%台後半から10%の大台にまで上昇した。その後漸減して今年4月時点の値は8.1%だ。

 失業率は、国際経済情勢と密接に関係があるので、この値の上下は、一概に時の政権の責任とは言えない。しかし第二次大戦後に再選を目指した現職大統領10人にうち、負けた3人――フォード第38代、カーター第39代、ジョージ・H・W・ブッシュ第41代の各大統領――に共通しているのは、選挙直前の失業率が7%台だったことだ。加えて、支持率が50%を割り込んでいた

 さらに、後述する失業率の「変動値」(Net Change)が悪化(プラス)していたことが指摘されている。

 マジックナンバー「7」の説が正しいとするならば、失業率が8%台のオバマ氏の再選は絶望的、ということになりそうだ。しかし、専門家の間で、このマジックナンバーの見直しが始まっている。リーマン・ショックなどの影響でアメリカが歴史的な不況下にあることなどを考えると、「7%」は現実になじまない、というわけだ。

 そこで、失業率に変わる指標を主張する専門家が出始めている。

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「オバマ再選のカギは2つのマジックナンバー」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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