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韓国で変わりつつある「ダイエット」の意味

「みんなで食事」から「弁当の出前」へ

2012年7月11日(水)

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 韓国の会社文化の一つは、お昼になると社員同士で声をかけあい、みんなで一緒にご飯を食べに行くことである。「仕事の邪魔をしたくないから一人でそっとランチに行く」なんて気配りは韓国で通用しない。一緒に食べることで仲良くなり、情がわき、仕事もしやすくなる――というのが韓国式の考え方だ。この辺は日本と異なる。

 しかし今、韓国でも一人弁当が広がり始めている。背景にあるのは長引く不景気だ。外食の半分ほどのコストしかかからないコンビニの弁当で安く昼食を済ませたい、という人が増えている。

 もう一つ、理由がある。「ダイエット」だ。痩せるためである。韓国では外見を重視する。美貌も才能の一つなので、就職試験前に整形手術までするほどだ。それだけに、ダイエットは老若男女に関係なく、一生の宿題になっている。このため、カロリーが高い外食を避けて、サラダがメインの弁当を食べてダイエットに励む人が増えている。

 韓国のテレビと新聞、雑誌、ネットにはダイエット情報があふれている。特に夏の休暇を目前に控えた7月は、地下鉄でもバスでも、新聞でもテレビでも、ダイエット食品の広告ばかりになる。地上波テレビもケーブルテレビも、ダイエットサバイバル番組を放映する。太った人が出演してどれだけ減量できるかを競うのだ。韓国で最も視聴率の高いお笑い番組「Gagコンサート」さえ、女性芸人がどれだけ痩せられるかを競う内容を放映した。

 マスコミが「確実に痩せる」と紹介するダイエット法も数えきれないほどある。朝バナナダイエット、ぶどうダイエット(ぶどうだけ食べるワンフードダイエットで体質を変えて痩せやすくする)、低炭水化物ダイエット(炭水化物を食べないダイエット)、レモンダイエット(レモン水を飲んで老廃物を体外に出すというダイエット)、粉ダイエット(食事の代わりに禅食――穀物の粉を水に溶いてつくる――を飲むダイエット)、断食ダイエットなどなど。

 日本で話題になったダイエット法を韓国のマスコミが紹介して、韓国でも大ブームになることがよくある。朝バナナダイエットはその一つだ。最近だと、日本のダイエット本を翻訳した「骨盤ダイエット」がベストセラーになっている。逆に、ダイエット茶として韓国で昔から人気の高いとうもろこしひげ茶を日本に輸出するようになった。コンビニでもみかけるほど、日本でも一般的な飲み物になっている。韓国で一世を風靡したモムチャンおばさん(40代の主婦チョン・ダヨンさんは、20キロ減量してモデルようなプロポーションを手に入れた。この経験を元に考案した筋トレと食事法を合わせたダイエット法が韓国で大流行。日本でもDVDと本がベストセラーになった)は日本でもDVDが発売され有名人になった。

デリバリーダイエット弁当に人気

 2012年、韓国では家庭やオフィスにデリバリーしてくれる「ダイエット弁当」が新しいダイエット法として流行っている。検索サイトNAVERに「ダイエット弁当」とキーワードを入力すると、162社も登場する。

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「韓国で変わりつつある「ダイエット」の意味」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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