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中国にのしかかる石炭在庫

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2012年7月25日(水)

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煤圧中国
 経済観察報記者 宋馥李
中国各地の貯炭場で、石炭在庫の山がみるみる積み上がっている。石炭業界の供給能力拡大に、景気減速による需要不足が重なった。安価な輸入炭への需要家のシフトも、供給過剰を深刻にしている。

 炭鉱の坑道口、積み出し港、火力発電所――。中国各地で石炭在庫の山がみるみる積み上がっている。

 「埠頭のヤードに20万トン以上、炭鉱には五十数万トンの在庫がある。何とか売りさばかなければ...」

 山西省の石炭販売会社の幹部で、中国最大の石炭積み出し港である秦皇島(チンホワンタオ)*1の事務所の責任者を務める金邁(ジンマン)(仮名)は、そう言って肩をすくめた。この日は1万数千トンの石炭を売ることができたが、指標価格より1トン当たり50元も安い値段で取引せざるを得なかった。「指標価格でも売れないなんて、以前は想像もつかなかったよ」と、思わずグチがこぼれる。

 今年5月以降、秦皇島港では埠頭の石炭の山がどんどん高くなる一方、接岸する石炭運搬船の数は急減している。過去数年間、石炭は引く手あまたで、金のような販売業者は秦皇島海運石炭取引所の指標価格よりも高い値段で商売できるのが常だった。

 山西省や内モンゴル自治区の炭鉱で掘り出された石炭を秦皇島に運ぶ大秦(ダーチン)鉄道の輸送能力を限界まで引き上げても、旺盛な需要を満たすことはできず、港に到着した石炭はすぐ運搬船に積み替えられて華東地区や華南地区の消費地に運ばれていた。

 だが、わずかの間に市場が供給不足から供給過剰へ一変し、石炭業界を狼狽させている。中国の基幹エネルギーである石炭の需給関係が急変したのは、中国経済が今まさに予測しがたい変化の渦中にある証左にほかならない。

*1=河北省の渤海沿岸にある港湾都市。市内の北戴河は中国共産党幹部の避暑地としても有名

秦皇島の貯炭量は既に限界

 経済の安定成長を維持するため、中国政府が一連の対策を繰り出し始めたことは、金もニュースを見て知っている。だが、政策効果が表れて石炭販売が上向く時期については皆目見当がつかない。埠頭に山積みになっている自社の石炭を見るたび、やきもきさせられる毎日だ。

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