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開かれることもなく廃品回収される中国共産党の機関紙

著名評論家のつぶやきが大きな反響を巻き起こした

2012年7月27日(金)

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全国で紙や樹木が浪費されている

 2012年7月16日、中国の大手ポータルサイト“騰訊網(QQ.com)”が運営しているマイクロブログ<注1>“騰訊微博”で著名な評論家である“魯国平”が次のようにつぶやいた。

<注1>マイクロブログはミニブログとも呼ばれるが、中国版のツイッター。中国では本当のツイッターは禁止されているため、大手ポータルサイトがそれぞれ独自のマイクロブログを運営している。

 「廃品回収の話。自分は廃品回収に従事している。よく大きな政府機関や学校から古新聞を回収するが、その中には縄でくくられた「人民日報」「省日報」「人民法院報(裁判所発行の新聞)」「人民検察報(検察発行の新聞)」などの“党報党刊(中国共産党系の新聞や刊行物)”が混じっているが、それらは読まれた形跡がないまま、量がまとまると売られている。紙は樹木を原料にして作られるが、こんなことでは全国でどれだけの紙や樹木が浪費されているのだろうか。四六時中我々に環境保護を要求しておきながら、誰も読まない物を印刷する。こんなことなら、“党報党刊”の購読を強制するのを止めて、購読を自由にしたらどうだ。

 “中国共産党中央委員会”が発行する「人民日報」や各一級行政区(省・自治区・直轄市)の党委員会が発行する「省日報」<注2>などの“党報党刊”は、共産党および政府の機関にその購読が強制的に義務付けられており、個々の共産党員および政府機関の幹部職員はそれらを日々熟読することにより党および政府の政策や方針を学習することが不可欠とされている。魯国平はそうした強制購読を義務付けられている政府機関や学校が“党報党刊”を開くこともなく放置して山積みし、一定量がたまると紐で縛って廃品回収に売っているという現実を指摘し、これは環境保護にも反することだから、自由購読にして購読の強制を止めたらどうかと提起したのである。

<注2>北京市党委員会の機関紙「北京日報」や上海市党委員会の機関紙「解放日報」など。

 中国で“党報党刊”が読まれていないことは公然の秘密であり、これに触れることはタブーであった。にもかかわらず、魯国平は敢然とこのタブーに挑戦して、開かれることもなく廃品回収に回される“党報党刊”の実態を公表したのである。この「つぶやき」は大きな反響を呼び、魯国平のマイクロブログには非常に多数のフォロワーが意見を書き込み、そうした状況がネットを通じて報じられたことで魯国平の「つぶやき」は全国に知られることとなった。フォロワーが書き込んだ意見をいくつか紹介すると次の通りである。

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「開かれることもなく廃品回収される中国共産党の機関紙」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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