「韓国発 毎経エコノミー」

なんで? 史上最高業績なのにサムスン電子の株価が下落

iPhone5発売を控え海外投資家が「売り」へ

  • 毎経エコノミー

>>バックナンバー

2012年8月9日(木)

1/2ページ

印刷ページ

 サムスン電子が1〜3月に続いて4〜6月も史上最高実績を記録した。それにもかかわらず、外国人はサムスン電子の株を売却し続けている。

 サムスン電子は、4〜6月の暫定売上高を46〜48兆ウォン(約3兆2000〜3兆3600億円)、営業利益を6兆5000億ウォン(約4550億円)〜6兆9000億ウォン(約4830億円)と発表した。営業利益は期待通りの規模である。しかし外国人の株売却により、サムスン電子の外国人持分率は51%から49%に下落した。これは2010年4〜6月期以降2番目に低い水準だ。株価も連日下落し、1株110万ウォン(約7万7000円)にまで落ち込んだ。

 好業績にもかかわらずサムスン電子の株価が下落するのはどうしてなのか。一般的に株価は、過去の実績より未来の業績と方向性を見て動く。サムスン電子の株価が下落しているのは、株式市場に参加している人が、サムスン電子の業績は今後悪化すると見込んでいるからだ。

iPhone5の登場でサムスンのスマホ覇権が崩れる?!

 特に外国人投資家による売却が続いている理由はiPhone5にある。外国人投資家は、アップルが10月にiPhone5を発売すればサムスン電子の業績が落ちると予測している。iPhone5の登場によって、サムスン電子のスマートフォン独走が終わる可能性が高いからだ。加えて、ユーロ圏の危機により、完成品の需要が悪化する可能性がある、という見解もある。

 しかし、パソコンとテレビの需要は落ちるとしても、スマートフォンとタブレット端末の売り上げで十分埋め合わることができる。特に韓国では、スマートフォンの初期モデルに加入したユーザーの2年約定が終わる。機種変更による需要が2012年下半期に拡大すると見られている。スマートフォンは不景気と関係なく売れるのである。

 2012年のスマートフォンの市場規模は前年比47.9%増の7億ウォン台(約4900億円)。サムスン電子は2億1000万台を販売し、市場シェアは30%を超える見込みである。したがって、サムスン電子がGalaxyS3、GalaxyNote2を発売する下半期に業績が悪化する可能性はない。何よりもサムスン電子には競合がいない。それでも積極的にマーケティングに投資している。その業績に対する期待はどの産業のどの企業よりも高い。

 アップルがiPhone5を発売するとサムスン電子の業績が悪くなるという指摘も適切ではない。10〜12月にサムスン電子はGalaxyNote2を発売する予定だ。これはiPhone5とは異なる分野の商品である。iPhone5と競合するGalaxyS3は7〜9月に集中的に販促するのでiPhone5と真っ向からぶつかることはない。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



関連記事

コメント

参考度
お薦め度
投票結果

コメントを書く

コメント[0件]

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事