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韓国民の声「ソウルや釜山と同じ。訪問は当たり前のこと」

身内の汚職事件から注意をそらすため、との見方も

2012年8月17日(金)

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 韓国の8月15日は「光復節(クァンボクジョル)」――韓国が日本の植民地支配から逃れ、国の主権を取り戻したことを記念する公休日である。家庭ではベランダや窓に国旗を掲げ光復節を祝う。

 2012年の光復節は、いつもより熱い一日となった。8月10日に、李明博大統領が竹島(韓国名:独島)*注を訪問。8月11日には、オリンピックのサッカーで銅メダルを獲得した韓国代表チームのパク・ジョンウ選手が、メダル授賞式に参加できなかった。観客席から渡された「独島は我々のもの」と書いた画用紙を手にしたことが、政治的行為とみなされた。これらが重なり、今韓国民は、「独島」をキーワードに一致団結した愛国心でつながっている。

 光復節には大統領が必ず祝辞演説をする。今年は、李大統領の任期最後の光復節演説、さらに、竹島を訪問した直後の演説である。このため、8月13日と14日の発言につながる、竹島に関する強硬な発言があるのではないかと注目された。

 李大統領は8月10日に竹島を訪問した後、13日に「独島訪問に関して日本政府の反応は予想通りである。(日本が何を言おうと)国際社会において日本の影響力は今までほどではない(気にすることはない)」と発言。14日にも「日王(日本の天皇)が韓国を訪問したければ、独立運動をした方に真心を込めて謝罪してほしい」と発言し、連日メディアを騒がせた。

光復節演説では竹島に触れず

 ところが、李明博大統領が自ら1カ月もかけて準備したという光復節の演説は、竹島に触れなかった。

 演説は、李大統領が在任中に経済成長を成し遂げた、という話が中心だった。「韓国は世界でもっとも貧乏な分断国家から国民の血と汗と涙で今日に至った。私は愛国心、教育熱、挑戦精神が、世界を驚かせた韓国的発展モデルの原動力だと信じている。韓国は2008年、グローバル金融危機から回復した。国家債務比率もOECD加盟国の中で良好な方である。国民1人当たりの所得が2万ドルを超え、人口5000万人を超える国になった。我々は世界の中心に足を踏み入れた。我々の歴史の中で、韓国が世界でこれほど注目されたことはない。我々は世界経済サミットであるG20に参加するようになった。ソウルにおいて、アジアで初めてのG20サミットを開催し成功を収めた」。

 北朝鮮や日本との関係については、演説の最後で、次のように触れただけだった。「北朝鮮は現実を直視して変化を模索すべき状況になった。非核化は安保理の決議が定める国際的義務で必ず守らないといけない。光復の究極的な完成は平和な統一にある」。「日本軍慰安婦被害者問題は、戦時女性の人権問題であり、人類の普遍的価値と正しい歴史に反する行為である。日本政府の責任ある処置を求む」。

 李大統領の演説を与党のセヌリ党は高く評価した。「日本が歴史問題に微温的態度(消極的態度)をとる中で、大統領が独島を訪問し、慰安婦被害者問題の解決を求めたのは適切だった」。野党の民主統合党も、「庶民は経済危機で苦しんでいるのに、現実的な代案(解決策)を提示しないまま、自画自賛で終わった演説にがっかりした」と非難しながらも、李大統領の対日姿勢を評価した。「日本政府の歴史問題に対する態度が韓国と日本の関係回復を遅らせているという認識と、慰安婦被害者問題に対する日本政府の責任ある処置を求めた点は共感する」と。

*注:著者が書いた原文は「独島」でしたが、表記ルールにより「竹島」とします。

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「韓国民の声「ソウルや釜山と同じ。訪問は当たり前のこと」」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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