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中国でのデモ、彼らは何を求めているのか

意外と軽い“反日”、本音はどこに

2012年8月22日(水)

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 尖閣諸島をめぐる問題で先週は騒がしかった。

 きっかけは15日の香港の民間組織「保釣(釣魚島=尖閣諸島防衛)行動委員会」の活動家が沖縄県の尖閣諸島に不法上陸した事件だ。海上保安庁の巡視船がやすやすと上陸させてしまったのは、やはり「けが人を出さない」を第一条件に言い含まれていたからだろう。上陸した7人は先に上陸していた沖縄県警が逮捕、現場から離れようとした抗議船も巡視船が挟み打ちにし、お縄となった。上陸した7人を含む乗員14人は入管・難民法違反で現行犯逮捕だが、送検せずに行政処分として17日には強制退去となった。

 彼らの行動は日本の新聞各紙で1面記事となり、意気揚々と英雄気取りで香港に凱旋した。報道によればビジネスクラスの機内食ではビフテキを食べたとか。相変わらずの日本政府のあまい対応といえるが、前回の2004年の上陸騒ぎのときと違って、飛行機代は自腹を切らせたという点はわずかな進歩といえるかもしれない。

 次に19日に尖閣諸島近くの海上で、太平洋戦争末期の疎開船遭難事件の慰霊祭を執り行った都議ら10人が泳いで上陸した。日本政府は上陸許可をしておらず、本来なら海上の慰霊祭で終わるつもりだったそうだが、香港人らの上陸に刺激を受けた上での行動だろう。思ったところを素直に述べるなら、彼らの無許可上陸より、日本政府が日本人が慰霊と言う目的で島を訪れることを拒否して、ノービザ、ノーパスポートの香港人に不法入国で上陸させたことの方が罪深いのではないか。しかも、香港人らの上陸は終戦記念日。日本人にとって心静かに過ごしたい日なのである。

 日本人尖閣諸島上陸は、同じ日に中国各地方都市で行われた「反日デモ」を予想以上に拡大させ、暴力化させることになった、と言われている。

 これを聞いて、尖閣諸島で中国さまを刺激したらいけなかったのだ、とか、そもそも、尖閣問題を顕在化させた石原慎太郎都知事が悪い、といった意見に流れる人もいそうなのだが、少し冷静に考えて見よう。

 これらデモに参加した中国市民が訴えたかったのは、本当に「反日」「尖閣諸島は中国のもの」であったのだろうか。

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「中国でのデモ、彼らは何を求めているのか」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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