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韓国から見た中国の反日集会

「中国の行動は問題」「日本にがっかり」

2012年9月21日(金)

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 韓国のテレビニュースも連日、中国各地で起きている反日集会の様子を詳しく放送している。新聞は「日本と中国が一触即発の危機」「中国の反日集会、最高潮に達する」「激浪の尖閣海域」「日中葛藤で日本企業衰退」「中国、日本に経済報復警告」といった刺激的な見出しをつけている。

 尖閣諸島を日本政府が国有化したことに抗議する集会が、過激な暴動に変わっていることも、テレビや新聞、ネット新聞、Twitterを通じて詳細に伝わっている。中国に住む韓国人らもTwitterやBlogで、「怖くて外に出られない」とつぶやいている。上海の韓国総領事館は「日本人に間違われないよう言行を注意してください。日本食レストランなど、日本人がよく行く場所への出入りは自制してほしい」と中国に住む韓国人に注意を呼びかけている。

 韓国メディアの報道によると、日本と中国がここまで激しく対立し、大規模な反日集会が中国全土で行われたのは、1972年の日中国交正常化以降初めてのことだそうだ。

集会が過激化するにつれ、中国に冷静さを求めるコメント

 韓国のネット掲示板やポータルサイトのニュースコメント欄を見ていると、最初は反日集会に参加する中国人に感情移入する書き込みが多かった。韓国も、日本と独島・竹島の問題を抱えているからだ。しかし、集会が過激になり、日本車に乗っていた男性が暴行され血を流しながら道路に横たわっている写真や、日系スーパーに集会参加者が押し入り略奪を働く写真などがネットに出回るようになってからは、「これは間違っている」と中国側に冷静さを取り戻すよう望むコメントが増え始めた。

 「領土紛争があるからといって中国にいる日本の企業に嫌がらせしても、そこに勤める中国人が職を失うだけ」「日本に強い姿勢を見せたいのはわかるが、暴動を愛国といって見逃すと中国の国家信用度が落ちる」と、日中関係を心配する書き込みがどんどん増えている。

 過激になっていく反日集会が反韓集会に拡大するのではないかと心配する声もある。尖閣諸島(北緯25度44分-56分、東経123度30分-124度34分)からそれほど離れていないところに韓国のイオド(離於島)(北緯32度07分、東経125度10分)という水中暗礁がある。中国は、韓国のイオド(離於島)も中国の領土であると主張し、中国の領海を広げようとしているからだ。

韓国企業は“漁夫の利”を得るか?

 日中の葛藤によって韓国が漁夫の利を得る――と書く日本メディアの記事をちらほら目にする。しかし、韓国内では全くその逆の心配をしている。日中関係が悪化すると、漁夫の利どころか、韓国も悪い影響を受けるしかない。

 漁夫の利と言われているものの1つが観光である。日本に行くはずだった中国人観光客が、反日ムードのため韓国に行くというのだ。しかし実際は韓国でも、中国人観光客が減る可能性がある。

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「韓国から見た中国の反日集会」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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