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討論会で一矢報いたロムニーに逆転勝利の芽はあるか

失業率の低下がオバマに追い風

2012年10月12日(金)

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 米大統領選の第1回候補者討論会で、ミット・ロムニー共和党候補が、バラク・オバマ大統領の「経済失政」を激しく追及した。有権者の7割近くがロムニー氏に軍配を上げた。

 一方のオバマ氏は、持ち前の弁舌が冴えず、ひとひねりした表現も歯切れの良いジャブも最後まで出せずじまいに終わった。「オバマはテレプロンプターが必要だった」(リベラル派コメディアンのビル・マー氏)と「身内」からも冷やかされた。(“Bill Maher on Denver debate: Obama needed teleprompter,” Kevin Cirilli, Politico, 10/3/2012,)

 討論会直後のCNN/ORC世論調査では、回答者の67%が、ロムニー氏が「勝った」と答えた。大方の政治評論家たちも「ロムニーはこれまでで最高の出来。オバマは最低のパフォーマンス」(人気ラジオトークショー司会者で、チャップマン法科大学院教授のヒュー・ヒューウィット氏)と見ている。(“CNN/ORC Poll,” 10/3/2012,)

 ソーシャル・メディアには、多勢に無勢のフランス軍が英軍を打ち破ったThe  Battle of Agincourt」(百年戦争)の絵を載せ、これまで各種世論調査で劣勢が目立ったロムニー氏がオバマ氏に一矢報いたことを表現するものもあった。(“Since No President Has Ever Done This Badly In A Debate, We Have No Idea What It Will Do To Race,” Hugh Hewitt, 10/4/2012, www.hughwewitt.com,10/3/2012,)(“The First Debate,” William Galston, www.huffingtonpost.com, 10/3/2012,)(“Romney goes on offense, forcing Obama to defend record,” Jerry Markon, the Washington Post, 10/3/2012,)

ロムニーの勝因は、雇用一本にしぼった「ポートマンの秘策」

 勝因は何か。ロムニー氏は、オバマ政権の「経済失政」一本に絞って攻め立てた。

 冒頭、オバマ氏は、8%台に高止まりする失業率への対応をめぐって、「これまで30ヶ月間で500万人の雇用を創出したが、まだやるべきことはたくさんある。重要なのは教育や職業訓練、エネルギー分野などへの重点投資だ」と自己弁護した。

 これがそもそもまずかった。

 確かに、アメリカ国民は長引く不況に慣れっこになっている。このため景気回復への期待は弱まっている。諦めムードがアメリカをすっぽりと包んでいる。そうした中で、高止まりしているとはいえ、失業率は徐々にだが下がっている。

 民主党全国大会以降、失業問題というアキレス腱を抱えながらもオバマ氏の支持率は上昇。ロムニー氏との差を広げてきた。これをオバマ氏は甘く見たのではないのか。油断があったことは否めない。

 そこをロムニーは狙ったのだ。

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「討論会で一矢報いたロムニーに逆転勝利の芽はあるか」の著者

高濱 賛

高濱 賛(たかはま・たとう)

在米ジャーナリスト

米政治・経済・社会情勢を日本に発信している。1969年、米カリフォルニア大学卒業、読売新聞社に入社。米特派員、総理官邸・外務省担当キャップ、デスクを経て、調査研究本部主任研究員。98年からUCバークレー校上級研究員。同年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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