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環境問題解決し、夢は火星旅行

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2012年11月8日(木)

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NASAの委託で今年、国際宇宙ステーションに無人宇宙船で物資を運ぶことに成功した。民間宇宙旅行の実現を間近にする一方、EV事業や太陽光発電事業も展開するマスク氏。人間を炭素と地球から解放するとの目標を掲げる異色の起業家の素顔に迫る。

 イーロン・マスク氏(41歳)は毎週金曜日、同氏が創業したEV(電気自動車)ベンチャー、米テスラ・モーターズのエンジニアを、ロサンゼルスにある古い格納庫に集めて会議を開く。この建物は現在、同社の研究開発拠点だ。

 会議でマスク氏は、開発チームの進捗状況を確認し、デザインについて率直、というより往々にして辛辣な批評をする。7月の会議もそうだった。格納庫には、次に発売予定のSUV(多目的スポーツ車)「モデルX」のパワートレイン(駆動システム)の試作品と車内の実物大模型が置かれていた。

 マスク氏は前方座席上にある「サンバイザー(日よけ)」に目を留めた。気に入らなかったらしく、縫い方が悪いために布地が盛り上がっているのを発見すると、「魚の口みたいだ」と痛烈な一言を発した。そして、世界一のサンバイザーを見つけてきて、それよりいい物を作れ、と命じた。

自社より大手のクルマも一刀両断

 会議の場はその後、ライバルのクルマが何台も置かれている駐車場に移った。マスク氏は190cm近い長身を曲げて、現代自動車の高級セダンやホンダの高級ブランド「アキュラ」のSUVに乗り込んだ。アキュラの窮屈な3列目の座席に座ると、「小人の洞窟みたいだな。ほかのクルマのひどさを知ることも重要だ」と言った。

 ちなみにホンダが昨年販売したハイブリッド車は20万台、トヨタ自動車のそれは62万9000台だ。これに対し、テスラが2003年の創業以来、9年の間に生産した台数は2450台だ。

 自動車業界は厳しい状況が続いている。テスラも開発の遅れや品質問題に悩まされ、財務面で倒産の危機にも直面した。にもかかわらず、恥ずかしげもなく自社より圧倒的に大きいライバルの努力の結晶を一刀両断にする。だが、そんなマスク氏を友人も同僚も驚かない。彼らによるとマスク氏は、スティーブ・ジョブズ氏と米石油王ジョン・D・ロックフェラー氏と実業家ハワード・ヒューズ氏*1を足したような人物だ。

*1=1905年12月24日~1976年4月5日。父親が開発した石油・ガスの掘削機の特許から莫大な資産を手にし、それを元手に映画製作や飛行家活動を展開、米国を代表する実業家として知られる

無人宇宙船のドッキングにも成功

 マスク氏と米電子決済大手ペイパルを創業し、エンジェル投資家としても知られるピーター・ティール氏は、「彼が始めた会社は、数年先ではなく、何十年も先になって評価されるような構想を実行している」と話す。

 マスク氏のこの1年は、映画にでもなりそうだ。5月には2002年に創業した宇宙ベンチャー、スペースXが、フロリダ州ケープカナベラル米空軍基地から高さ69mのロケットを打ち上げ、民間企業としては初めて、地球から350km離れた軌道を回っている国際宇宙ステーションに無人宇宙船「ドラゴン」をドッキングさせることに成功した*2

*2=同社は10月7日にもドラゴンを打ち上げ、国際宇宙ステーションに食料や実験機器などの物資を輸送、同28日無事地球への帰還を果たしている

 同社に物資の輸送を委託した米航空宇宙局(NASA)もこの快挙に、「文句なしの偉業だ」との賛辞を贈っている。

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