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アジア・シフト。本音を漏らしたオバマ大統領

第2次政権の外交課題を整理しよう

2012年11月13日(火)

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 今回も、前回に引き続き第2期オバマ政権の外交・安全保障上の課題についてまとめていこう。前回は中東における新たなテロの潮流により、中東・北アフリカ地域が不安定化するというリスク。それからイランの核問題がオバマ第2期政権の大きな外交課題になる、という点について触れた。

イラン軍機が米無人機を攻撃

 その後、イランをめぐっては興味深い動きがいくつかあったので紹介しておきたい。一つは、イランの戦闘機が米国の無人機を撃ち落とすべく攻撃を行っていたという事件である。

 「11月1日にイランの領空に近い空域で偵察活動中の米軍の無人機に、イランの戦闘機Su-25が接近し発砲したものの、無人機が無傷で逃げ切る、という事件が起きていた」。11月9日になって米国防総省筋からこの情報が漏れて、欧米メディアの報じるところとなった。恐らく、国防総省は、大統領選挙前にはこの事件を発表することを控えたのではないかと思われる。

 最近、ヒズボラの運用する無人機をイスラエル空軍が撃沈したので、イランはその報復、もしくはそれと同じことをやろうとしたのかもしれない。米国の無人機が飛行していた正確な場所や、イラン戦闘機がどのような攻撃をしたのかなどの詳細についてはまだ明らかにされていない。

 第2期オバマ政権は、イラン核問題をめぐって再びイランとの外交交渉のテーブルにつく可能性が高い。だが、本格的な交渉のためのカードをつくるため、もしくはイスラエルによる空爆の可能性などもあり、イランと米国の間でも相当緊張が高まるような事件が発生する可能性が十分あることも注意すべきであろう。

2010年にイラン攻撃を命じたネタニヤフ

 ちなみに、最近、イスラエルのテレビ「チャンネル2」が、「2010年にネタニヤフ首相とバラク国防長官がイラン攻撃を軍に命じていたものの、当時のイスラエル軍参謀総長と情報機関モサドの長官が反対したことで攻撃が避けられた」というドキュメンタリーを発表して話題になっている。

 これは当時の軍参謀総長だったガビ・アシュケナジ氏やモサド長官だったメイール・ダガン氏、バラク長官やネタニヤフ首相のインタビューまで収録された本格的なドキュメンタリーだけに、世界の注目を集めている。

 それによれば、ネタニヤフ首相は、当時数名の安保チームだけを集めた会議で、軍に対して「set the systems for P-plus」と命じたという。

 これはイランに対する攻撃作戦を早々に開始するので、その準備に取り掛かるように命じたもの。アシュケナジ参謀総長とモサドの長官だったダガン氏は、「戦争を決定する権限は内閣にある。それを無視して首相と国防相で戦争をハイジャックする気か」と猛反発したという。

コメント1件コメント/レビュー

>日本の外交当局の役目とても、期待できそうにねえなあ。(2012/11/13)

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「アジア・シフト。本音を漏らしたオバマ大統領」の著者

菅原 出

菅原 出(すがわら・いずる)

ジャーナリスト/国際政治アナリスト

アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科卒。在蘭日系企業勤務、ジャーナリスト、東京財団リサーチフェロー、英国危機管理会社役員などを経て、現在、国際政治アナリスト

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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>日本の外交当局の役目とても、期待できそうにねえなあ。(2012/11/13)

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