• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

老人たちに左右されながら多難な道を進む習近平政権

本当に「対日強硬派」なのか?

2012年11月21日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 先日、友人でニューヨーク在住の亡命華人政治評論家の陳破空氏が日本に来ていた。天安門事件当時、民主化活動を組織したとして、その後、投獄され、4年にわたり労働改造所で強制労働に従事し、1996年、アムネスティ・インターナショナルの働きかけで釈放、米国に亡命。今ではニューヨークで語学学校を校長として運営しながら、マスメディアで言論活動を続けている。

 今回の来日は第18回党大会で習近平政権ができたタイミングであったので、さっそく新政権についての論評を聞かせてもらった。

 すると、彼は開口一番、日本のマスメディアの多くは習近平総書記についての理解が間違っていると言い始めた。日本のメディアも実のところ習氏がどのような人物であるか見定めているわけではないと思うが、習氏が保守派で対日強硬派である、という解釈が多いように見受けられる。

 それについて、彼は、「習氏は実は改革派で、対日強硬派というわけでもない」と主張する。根拠は習氏の父親、習仲勲氏が開明的、良心的な政治家であり、開明派で親日派としても知られる政治家・胡耀邦氏とも仲が良かったから、という。中国では、父親の性格や家庭環境が子供の人格形成に大いに影響を与えるので、習近平氏も開明派だ、という理屈である。

 実は習氏が開明派、改革派だと主張するのは陳氏だけではなく、何人かの中国人評論家や記者から同様の人物評を聞いた。もっとも胡錦濤政権が誕生したときも、胡錦濤氏が開明派で改革派であるという期待が在外華人から起きている。新政権誕生のときはそういう期待が盛り上がるもの。そういう見方もあることを含めて、第18期の政権の行方を考えてみたい。

胡錦濤派が惨敗とは言えない

 新政権の顔ぶれを今一度、紹介しよう。いわゆる党中央最高指導部となる中国共産党中央政治局常務委員は9人から7人になり、次のメンバーが選ばれた(数字は序列)。

【1】習近平(総書記、国家主席、太子党・上海閥)
【2】李克強(首相予定、団派・胡錦濤派)
【3】張徳江(全人代常務委員長予定、上海閥)
【4】兪正声(全国政治協商委員会主席、太子党・上海閥)
【5】劉雲山(中央書記処常務書記、中央党校長 団派だが保守)
【6】王岐山(中央紀律委員会書記、太子党・中間派)
【7】張高麗(常務副首相予定、上海閥)

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「老人たちに左右されながら多難な道を進む習近平政権」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

すきま時間を活用できることに気づいた消費者は、時間価値をかつてないほど意識している。

松岡 真宏 フロンティア・マネジメント代表