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習近平総書記が語る「美しい中国」

環境保護を最も重要な政策課題として位置付けた

2012年11月28日(水)

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 11月15日の12時、筆者はパソコンの前に噛り付いていた。

 北京時間11時頃から始まる、第十八回共産党大会(十八大)第一回全体会議で選出された政治局常務委員による記者披露会の生中継を見るため、ネットで香港のフェニックスTVに繋いだのだ。画面には、人民大会堂の記者会見ホールに座る報道関係者や、記者席の前の赤い絨毯が敷かれた細長いステージの様子が映し出されている。

 この赤い絨毯を踏むのは果たして9人なのか、7人なのか、習近平氏が果たして共産党総書記のみでなく、共産党軍事委員会の主席にも就任するのか、十八大のクライマックスともいえる瞬間がまもなくやってくるはずだ。

 しかし、時計が11時半を回っても、披露会はなかなか始まらない。最初は静かに待機していた記者たちがざわめき始め、おそらくトイレが我慢できなくなったのか、席を離れる人も現れ始めた。その時、フェニックスTVの女性リポーターが、赤い絨毯の上に1から7までの番号が貼られているのを見つけ、政治局常務委員の人数は7人だと興奮した声で伝えた。

 今年2月に「重慶事件」が発覚して以来、現行の9人から7人に減員するのではないかとの観測が高まっていたが、15日夕方に中央委員の当選名簿が発表された際、新華社がわざわざ9人の名前を大きく取り上げたことから、やはり9人ではないか、土壇場で何が起きたのか、と関係者の間に再び緊張感が走った。多くのチャイナ・ウオッチャーたちを翻弄してきたこの謎は、女性リポーターの一声で呆気なく解けてしまった。

 やがて、テレビ画面には、習近平氏が共産党総書記、軍事委員会主席に就任、7人が政治局常務委員就任との速報が流れた。そして、予定より約1時間遅れで、習近平氏を先頭に7人の政治局常務委員がようやく登場した。開口一番、習近平氏は「長らくお待たせしまた」とあいさつし、ほかのメンバーを紹介しはじめた。習近平氏のあいさつが始まった途端、筆者はこれまでの指導者たちと何かが違うと直感した。

「人民」という表現が19回も登場

 習近平氏の肉声を聞いたのは初めてだが、声がきれい、訛りなどを全く感じさせないきれいな標準語、そして、わざと語尾を伸ばすような威圧的な命令口調ではない、との印象を受けた。10分前後の「就任演説」は、無味乾燥なステレオタイプの「官調」ではなく、国民に語りかけるような平易な内容であり、つい聞き入れてしまった。

 香港のマスコミは、これは人間がしゃべる「人話」で、神様がしゃべる「神話」ではないと称えている。このような就任演説を聞いたのは、1998年3月に総理に就任した朱鎔基氏のスピーチ以来ではないかと思う。

 習近平氏のスピーチの内容について、日本のマスコミは習近平氏が「中華民族の復興」を強調したことに注目し、対外的に強硬な姿勢を続けるのではないかとの見方を示しているが、筆者が注目しているのは、「人民」という表現が19回も登場したことのほか、習近平氏が人民に語りかけたビューティフルライフ(美好生活)の内容である。その要点は下記のとおりである。

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肖 敏捷

肖 敏捷(しょう・びんしょう)

エコノミスト

フリーのエコノミストとして原稿執筆や講演会などの活動をしている。テレビ東京の「モーニング・サテライト」のコメンテーターを担当中。2010年の日経ヴェリタス人気エコノミスト・ランキング5位。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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