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岐路に立つ韓国経済

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2012年12月3日(月)

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 韓国経済の低迷が長期化しそうだ。2012年の経済成長率は2.4%と予測されていたが、これを達成するのはとても難しそうだ。

 2012年7~9月の成長率は前年同期比1.6%にまで落ち込んだ。これは2009年7~9月に1%を記録して以来、最低の値である。前期比の成長率は0.2%で、こちらも6四半期続けて1%を下回っている。現在、韓国経済の成長が鈍化している原因は、2008年のグローバル経済危機の頃に似ている。韓国銀行は「輸出入は多少増えているが、消費・投資の不振が続いているため景気停滞が続いている」と原因を分析した。

 一方、1人当たり国内総生産(GDP)が2万ドルを超えて以降、低成長が固定化しているという分析もある。韓国の状況を見回すと、グローバル経済の不況と内需委縮、所得格差拡大がもたらす中間層の減少、高齢化など、低成長が続かざるを得ない要素が揃っている。気付いた時には首まで浸かっている沼のような「スローモーション不況」が韓国経済を押さえつけている。経済を再び上向きにする方法はないのだろうか。

 世界先進23カ国が、1人当たりGDPを2万ドルから3万ドルに引き上げるのにかかった時間は平均8年である。この間、年平均成長率は5.2%だった。ところが韓国は2007年末に2万ドルを超えてから4年間、年平均成長率が1%に留まっている。今後GDP成長率が3%前後で続けば、3万ドルに到達するのに10年以上かかる計算になる。

輸出依存の韓国経済復調は外需にかかっている

 1人当たりGDPが2万ドルを超え、高齢化が進めば、経済成長率が鈍化するのは自然な現象でもある。ポール・クルーグマン教授は、ソウルで開催した世界知識フォーラムで「韓国は先進国の仲間入りを果たしたにも関わらず、生産性と賃金が比較的高い国である。先進国と肩を並べるようになってから経済成長率が落ちるのは当たり前」だと分析した。

 しかし韓国の専門家らは急激な成長率低下を懸念している。韓国経済研究院は「韓国の経済成長率が低下するのは自然な現象だ。しかし、それが急速に進んでいるのは問題」であると分析した。韓国の経済成長率は1970~1980年代の間、10%前後を維持してきた(過去最高は14.8%)。企業は投資に積極的で、熱心に働く安い労働力が企業を支えた。そのおかげで、政府は輸出中心政策に力を入れることができた。

 1998年IMF経済危機を境に、経済成長率は急激に落ち込んだ。10%台を維持していた経済成長率は、2000年以降平均4%台に低下した。2008年グローバル経済危機以降は2~3%台に留まっている。潜在成長率も低下した。1990年代に7%に達した潜在成長率は、2008年以降3%台と振るわない。実際の経済成長率はさらに低い。

 企画財政部(国家予算を担当する省庁名)の関係者は、「ヨーロッパの財政危機が継続し、米国の景気回復が遅れている。このため、韓国の経済成長率を引き上げるのは、しばらく難しいだろう。2012年の成長率は2%台に留まる可能性がある。今後、低成長構造が固定化する可能性がある」として、韓国が事実上の低成長局面を迎えたことを認めた。

 韓国のマクロ経済専門家はほとんどが2013年の経済成長率が2~3%になると予測する。輸出に依存しているだけに、グローバル経済の景気が回復しない限り韓国経済の回復は難しい。

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