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李克強が挑む「人間の都市化」

都市戸籍と農村戸籍の身分差別をなくせるか

2012年12月11日(火)

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 11月15日、「十八大一中全会」(第十八回共産党大会第一回中央委員会全体会議)で選出された7人の政治局常務委員が内外記者の前で姿をみせた。その際、習近平総書記が「私の同僚をご紹介する」と切り出し、まず紹介したのは李克強氏だった。7人のうち、政治局常務委員に再任されたのは習近平氏と李克強氏のみだった。

 従来の政治局常務委員の序列では、胡錦涛氏の次に出てくるのは呉邦国全人代委員長で、国務院総理である温家宝氏は3番目にすぎなかった。来年3月に開催予定の全人代で、李克強氏は行政のトップである国務院総理に就任する予定だが、共産党の序列の中で、温家宝氏の順位を超える形となった。

 また、7人のうち、1949年10月の社会主義中国の建国後に生まれたのは習氏と李氏の2人のみで、記者たちにあいさつする際、残りの5人がみんな緊張した面持ちで一礼したのに対し、大物らしく手を振ったのもこの2人だった。

習近平氏と李克強氏の「二頭体制」

 今後、中国をどこへ導くのか、習近平氏の指導力が注目されている。しかし、もともとは有力なNo1候補だったものの、結果的にNo2になった李克強氏が、温家宝総理以上の存在感を発揮する可能性は高い。

 胡錦涛-温家宝体制に比べ、戦後生まれの習近平氏と李克強氏は、江沢民-朱鎔基コンビ以来の「二頭体制」といえる。江沢民氏に対する評価は大きく分かれ、このコンビ自体も果たしてうまく働いたかどうかは当事者に聞かないとわからないが、少なくとも江沢民氏の強力な後押しがなければ、朱鎔基氏は国内の反対勢力に潰され、WTO加盟をめぐる米中の厳しい交渉で妥協点に到達できなかったはずだ。

 ひるがえって、習近平氏の「同僚」として、前政権が積み残した諸難題を突破するための政治基盤を確保できた李克強氏は、朱鎔基氏を超える「剛腕総理」になりそうだ。

 こうしたなか、李克強氏が掲げる「都市化」という政策目標が大きく注目を集めている。先日、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁と会見した際、李克強氏は中国の都市化を推進する姿勢を強調した。また、中央経済工作会議の直前に開催された政治局会議では、今後の政策課題として都市化の推進が取り上げられた。

 「都市化」の推進そのものは決して目新しいものではなく、ここ10年来、インフラ整備などをはじめ、中国経済を語る1つのキーワードとなってきた。農村部から都市部へ、中小都市から大都市への人口移動の急増に伴い、どこの大都市でも都市機能不足というボトルネックに直面しているため、李克強氏が総理に就任する2013年3月以降、交通や住宅など、都市部のライフライン関連の投資ブームが加速すると予想される。都市化関連投資が今後の中国景気を支える、1つの大きな柱となろう。

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「李克強が挑む「人間の都市化」」の著者

肖 敏捷

肖 敏捷(しょう・びんしょう)

エコノミスト

フリーのエコノミストとして原稿執筆や講演会などの活動をしている。テレビ東京の「モーニング・サテライト」のコメンテーターを担当中。2010年の日経ヴェリタス人気エコノミスト・ランキング5位。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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