• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

20~30代 vs 50~60代――韓国の深刻な世代葛藤

若者が尊敬するのは盧武鉉、シニアは朴正煕

  • 毎経エコノミー

バックナンバー

2013年1月31日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 昨年末に行われた韓国大統領選挙の大きな特徴の一つは世代対決だった。20代の65.8%、30世代の66.5%が野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補に投票した。一方、50~60代はほとんどが保守・セヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)候補に投票した。

 時代に関係なく、若者は進歩を支持、シニアは保守を支持して、対立する。世代葛藤はいつの時代にもあることだ。しかし今回の大統領選挙によって明るみに出た世代葛藤は、今までのレベルを越えるものであった。

 選挙後、世代対決の後遺症が既に表われている。20~30代の一部は、「65歳以上の地下鉄無料乗車制度(訳者注:韓国は敬老のため65歳以上のシニアに地下鉄・電車を無料で乗れるフリーパスを発行している。費用は鉄道公社と自治体が負担)をなくし、老人にも席を譲らないようにしよう」とSNSで扇動した。

世代間葛藤の事態を調査した

 20~30代と50~60代は本当に背を向けて対立しているのだろうか。韓国社会を二分する世代葛藤の真相を把握するため、毎経エコノミーはマクロミルエンブレインと共同で、「20~30代 vs 50~60代 何をどう考えているのか」をテーマに、全国1000人を対象に意識調査を行った。回答者は20代が207人、30代が293人、50代が288人、60代が212人である。

 政治性向に関して、20~30代は進歩、50~60代は保守、ということがわかった。20~30代の37.4%が「進歩的」(「とても進歩的」と「進歩的」の合計)を選択した。50~60代の43.6%は「保守的(」「とても保守的」と「保守的」)を選択した。

 「歴代大統領の中で最も尊敬する人」の質問でも意見が分かれた。20代の43%、30代の38.6%が故盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を選択。50代の42.7%、60代の51.9%が故朴正煕(パク・チョンヒ)大統領を選択した。

 朴槿恵・次期大統領が掲げる福祉政策、及び、これに必要な財源調達など経済政策に対しては、どちらの世代間でも意見が同じだった。今回の大統領選挙では、与野党候補の経済・福祉分野の公約がほぼ同じだったからだろう。この公約によって票が分かれたとは言いにくい。

 ソウル大保健大学院のチョ・ヨンテ教授は、次のように分析する。「50~60代を保守、20~30代を進歩というが、韓国社会の保守・進歩は欧米でいう伝統的な左右の概念とは違う。日常の中で、自分の些細な利益や不便、親しい人の考えによって決まることが多い。イデオロギー型の保守・進歩ではなく、生活型進歩・保守である」「このため地域葛藤や理念葛藤より、世代間の格差の方が投票結果に表われる。20~30代はTwitterやFacebookの影響を受けているので文候補を、50~60代はカカオトーク(訳者注:韓国の無料SNS、メッセンジャーアプリ)を使って同じ年代の同僚とコミュニケーションしているので朴候補を支持するようになった」と。

「韓国発 毎経エコノミー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長