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韓国が人工衛星打ち上げに成功

朴次期大統領は科学技術立国を目指す

2013年2月6日(水)

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 韓国航空宇宙研究院が1月30日午後4時、全羅南道高興の羅老(ナロ)宇宙センターで、人工衛星搭載ロケットの打ち上げに韓国で初めて成功した。2002年に着手して以来、2度の打ち上げ失敗を経て、ついに成功したのだ。羅老号は、韓国の技術で開発した宇宙環境観測機能を装備した羅老科学衛星を載せて宇宙に飛び立ち、衛星を無事軌道に乗せた。31日の午前3時28分には、韓国科学技術院人工衛星研究センターにある地上局と羅老科学衛星が初交信に成功した。

 今回の成功によって韓国は、旧ソ連、米国、フランス、日本、中国、イギリス、インド、イスラエル、イランに続いて(北朝鮮は自力で打ち上げに成功したが、打ち上げたのが人工衛星かどうか定かでないので除外)10番目の衛星打ち上げ成功国になった。韓国航空宇宙研究院や韓国科学技術院などはこれまで、人工衛星を海外で打ち上げていた。教育科学技術部(部は省)は打ち上げ成功後の記者会見で、「羅老号プロジェクトの成功により、韓国の衛星開発能力を海外に立証した。宇宙産業活性化効果も上げられる」と発表した。

 マスコミは一斉に「韓国もついに宇宙先進国の仲間入り」「韓国は希望を打ち上げた」などの見出しで大々的に報道した。テレビのニュース番組には羅老号研究員らが出演し、「2度目の打ち上げ失敗以降、プレッシャーで不眠症や神経衰弱にまでなった」という苦労話を語った。

 衛星打ち上げ成功を報じる記事に対するコメント欄やTwitterには「ついに韓国が成し遂げた!」「打ち上げに成功してほっとした」「3浪してついにソウル大学に合格した受験生を見ているようで感慨深い」など、打ち上げ成功を祝うコメントが書き込まれた。

ロシアへの依存に批判

 一方で、羅老号の成功を喜んでばかりいられないという意見も少なくない。記事には、喜びの声と同時に批判のコメントも寄せられている。
 「羅老号はロシアに依存しすぎた。韓国の独自技術で人工衛星を打ち上げるという当初の目標から大きくずれてしまったことは批判すべきである」
 「打ち上げに成功したと浮かれていないで、韓国独自の技術を開発するために長期計画を立てないといけない」
 「かつて、打ち上げに失敗したことを理由に国会では羅老号関連予算を減らそうとした。打ち上げに成功したから、今度は予算を増やすべきだと騒ぐだろう。政府が予算面で長期的に支援を続け、人材を育成することも大事である。韓国のように人材もなく予算もない国が3回目で打ち上げに成功したこと自体、運がよかったと言える」

 1月31日付けの朝鮮日報は、羅老号プロジェクトを辛辣に批判した。
 「羅老号打ち上げ成功は韓国の成功ではなくロシアの成功」
 「韓国はロシア産ロケットのテスト場所にすぎないと言われている」

 朝鮮日報は同じ記事で、韓国がロケット開発をロシアに依存するようになったのは、1998年の北朝鮮のデポドンミサイル実験がきっかけだと報道した。デポドンに驚いた韓国政府が、「人工衛星を打ち上げる場面を2005年までに国民に見せる」という目標を設定。打ち上げという行為にこだわりすぎたため、韓国産衛星搭載ロケット開発という最初の目標はどこかに消えてしまったと批判した。

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「韓国が人工衛星打ち上げに成功」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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