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北京PM2.5汚染の本当の原因

都市民の環境意識を含めた蓄積の結果

2013年2月13日(水)

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 中華圏では1年の始まりというと旧正月・春節だ。みな長期の休みをとり、民族大移動よろしく一斉に故郷にもどり、除夕(大みそか)に勢大に爆竹・花火を上げる。大きな音と光で、邪悪を払う伝統行事だが、例年けが人が出て火事が何件か起きるほど激しいものである。2013年の春節除夕は2月9日。今年もユーストリームなどで、東京にいながらして各地の爆竹花火の様子がリアルタイムで見ることができた。

 だが現地の人から聞いた話では今年の花火は例年よりはおとなし目だったそうだ。翌日の新聞によると、北京で打ち上げられた花火は昨年より4割減ったそうだ。2012年の春節花火が前年より3割減だと報じられたが、この時は中国経済の減速の証だと言われていた。今年の花火4割減は、経済的要因というよりは、言うまでもなく大気汚染が原因だろう。

 今年の中国中東部は異常寒波が襲い、大気の環流が例年と違うために各地でかなりひどいスモッグ現象が起きた。北京では1月、わずか5日間を除く26日間スモッグが発生。これは新中国成立後最悪だという。このため、呼吸器の疾患も続出し、俗に「北京咳」と呼ばれた。

 爆竹花火は瞬間的にだが、大気をひどく汚染する。これ以上大気汚染がひどくなってはならない、と当局が爆竹花火を控えるように呼びかけていたこともあり、今年は花火の売り上げががたっと落ちたのだという。

 2月に入り、北京の空気はずいぶん落ち着いたらしいが、陝西省西安市では春節の10日に濃いスモッグが発生し、視界が20メートル先までしか見えないところもあったという。しかし、なぜ今年早々、各地でこんなにひどいスモッグが起きたのだろうか。このあたりの背景を聞かれることが最近多いので、私なりに情報を整理してみる。

北京オリンピックの年にびっくりするほど清浄になった

 北京というのはそもそも埃っぽい街である。春にはゴビ砂漠や黄土高原方面から吹きこむ風によって黄砂が降り、一夜にして数十万トンもの砂が降り、街全体が黄色に染まることも年に1度や2度はあった。

 もともと降水量が少ない乾いた土地である。周辺の河北省あたりの砂漠化も進んでいた。1999年に北京を訪れたとき、空は晴天でも白っぽくかすんでいることが多かった。もちろん、重慶や西安など他の都市にもっと大気汚染のひどい地域がたくさんある。北京の大気汚染度は連日のスモッグが大ニュースとなった今年1月の段階でも、全国74都市中、9位だという。ワースト1は邢台(河北省南部の工場地帯)だ。

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「北京PM2.5汚染の本当の原因」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官