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1万頭もの豚の死骸が漂った上海の黄浦江

原因は養豚農家の不法投棄

2013年3月22日(金)

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 上海紙「新民晩報」の公式サイト“新民網(ネット)”は3月9日付で、上海市を流れる黄浦江の上流域で大量に漂っている豚の死骸が発見されたと報じた。この記事の内容は国営通信社「新華社」や国際通信社「ロイター」によって全世界に配信され、大気汚染のPM2.5に続く、中国の新たな環境汚染として世界中を驚かせた。同記事の概要は以下の通りである。

毎年春と夏、夏と秋の境目には死骸が増える

【1】大量の豚の死骸が見つかった現場は、上海市の南西部に位置する“松江区”を流れる“横潦涇(おうろうけい)”と呼ばれる流域である。松江区の関係部門が同区内の黄浦江流域でローラー作戦を展開して豚の死骸を探索し、3月9日までに929頭の豚の死骸を回収した。

【2】横潦涇付近の村人によれば、以前は同流域の川水で米や食器を洗っていたが、水道水を使うようになってからは、黄浦江の水面に漂流するものにあまり注意を払わなくなった。しかし、彼らは横潦涇流域が水道水の水源であることを知って驚きを禁じ得なかった。

【3】60歳くらいの村人によれば、以前にも横潦涇流域では豚の死骸をよく見かけたが、それらは病死した豚を密かに黄浦江に投げ込んだものだった。豚の死骸は上流から漂ってきた可能性はあるが、豚を飼っている近隣の農民が病気にかかった豚を黄浦江に投げ込んだ可能性も排除できないと述べた。

【4】上海市は関係部門による緊急会議を招集して対策を検討中である。また、豚の死骸については、松江区が人員を配備し、全力を挙げて引き上げ作業を行っており、回収された死骸は市内の“奉賢区”にある「上海動物無害化処理センター」へ移送して処理している。なお、上海市当局は死骸の流出源を特定すべく鋭意調査を行っている。

 横潦涇流域で最初に漂っている豚の死骸が発見されたのは3月5日で、当時回収された豚の死骸は45頭であった。それが9日には累計で929頭にまで増大したため、新民網は重大ニュースとしてその実情を報じたのだが、豚の死骸はその後も次々と発見されて引き上げられた。回収された豚の死骸の累計は翌10日には1200頭を超え、11日3323頭、12日5916頭、13日6601頭、14日7545頭、15日8354頭、16日8965頭、17日9460頭となり、本稿を執筆している18日には午後3時までに新たに335頭が引き上げられて、累計数は9795頭となった。冗談ではないが、大台の1万頭まであと205頭に迫った。

 3月14日に累計数が7545頭となった時点で、メディアのインタビューに答えた上海市市“市容緑化局(市外観緑化局)環境衛生水上管理処”の“処長(部長)”である“朱錦則”は、「黄浦江に豚の死骸が漂うのは偶然の事ではない。過去10年来ずっと途絶えることなく、毎年春と夏、夏と秋の境目には決まって死骸の数量が増大する」と発言した。この発言を知った庶民は大いに反発し、ネットの掲示板には怒りの書き込みが殺到した。その一例を紹介すると次の通りである。

コメント1件コメント/レビュー

中国に限った話ではなく、日本も同じようなもんでしたよ。大阪府に流れる大和川の支流、西除川の流域も同じで毎年梅雨時期から夏になると豚の死骸、糞尿がドンドコ流され、下流流域はそりゃスゴイ悪臭に苛まされたもんです。さらに台風のとき等の増水時には一気にゴミが流され、悪臭も半端ない状況でしたね。ある年などはその大量の豚の死骸が下流のとある橋に絡まり、この橋が倒れました。すると倒れた橋が丁度ダム状になり西除川をせき止め、増水と相まって決壊し流域が床上浸水しました。被害戸数はかなりの数に上りましたが、まぁ同和問題も絡んでくるので、この問題もあまり大きくはならなかったですね。この投稿も削除されるんでしょうね。ちなみに堺市は水道水を大和川から摂取せず、大阪市から買ってたそうです。なぜなら、大和川の汚染が酷過ぎたからなんですよ。日本だってこんなもんでしたよ。(2013/03/22)

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「1万頭もの豚の死骸が漂った上海の黄浦江」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中国に限った話ではなく、日本も同じようなもんでしたよ。大阪府に流れる大和川の支流、西除川の流域も同じで毎年梅雨時期から夏になると豚の死骸、糞尿がドンドコ流され、下流流域はそりゃスゴイ悪臭に苛まされたもんです。さらに台風のとき等の増水時には一気にゴミが流され、悪臭も半端ない状況でしたね。ある年などはその大量の豚の死骸が下流のとある橋に絡まり、この橋が倒れました。すると倒れた橋が丁度ダム状になり西除川をせき止め、増水と相まって決壊し流域が床上浸水しました。被害戸数はかなりの数に上りましたが、まぁ同和問題も絡んでくるので、この問題もあまり大きくはならなかったですね。この投稿も削除されるんでしょうね。ちなみに堺市は水道水を大和川から摂取せず、大阪市から買ってたそうです。なぜなら、大和川の汚染が酷過ぎたからなんですよ。日本だってこんなもんでしたよ。(2013/03/22)

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三品 和広 神戸大学教授