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割高でも反日でも、中国で売れるワケ

2013年4月1日(月)

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 昨年のクリスマス商戦の真っ只中の12月22日と23日、蘇州市(江蘇省)の百貨店で開催されたイベントには多数の家族連れが集まった。イベントの目的は、「世界で唯一のエプロンをお母さんにプレゼントしよう!」だ。

 参加した子供には白地のエプロンがプレゼントされ、そこに好きなお絵描きをする。サンタクロースにお願いするおもちゃの絵を描く男の子。大好きなお母さんに日頃の感謝の言葉を書く女の子。全19色のマーカーを使って、世界でたった1つのエプロンを創り出す――。

 これはシヤチハタ(名古屋市)の中国現地法人が仕掛けた「Tシャツマーカー」の販促イベントだ。布地に書いた文字や絵にアイロンで熱を加えると、インクが展着して洗濯しても色が落ちない。その特徴を親子で体験してもらうのが目的だ。

シヤチハタの中国現地法人は昨年末、子供がエプロンにお絵描きして、それを母親にプレゼントするというイベントを開催、大盛況だった

モノではなくコトを売る

 「うちが売っているのは文具ではありません」。中国法人の副董事長、山田勝氏はイベントの狙いをこう語る。

 文具としたら1本12元(約180円)のTシャツマーカーは安くない。しかし、自分がお絵描きしたエプロンを母親にプレゼントする子供の笑顔は、親にとって値段のつけられない価値がある。販売員からは、このマーカーを使えば学校の体操着の名前書きにも便利であることや、仮に誤って子供がなめても安全であることなどの説明が入る。イベントが終わる頃には、気に入って全色まとめ買いする客が相次いだという。

 シヤチハタが中国に進出したのは2004年。常州市(江蘇省)に工場を建設し、スタンプ台やマーカーの製造を始めた。程なく中国での販売を始めたが、当初は思ったように売れ行きは伸びなかった。

 中国も日本と同様にハンコを日常的に使うが、同社の主力商品であるスタンプ型のハンコ「シヤチハタ」は受け入れる素地がなかった。中国では「ガン、ガン」と音が出るほど強くハンコを押すのが習慣となっており、軽くポンと押すだけのシヤチハタは正式なハンコと認められなかったのだ。加えてオフィスなどでもマーカーの普及率が低く、文具販売は苦戦していた。

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「割高でも反日でも、中国で売れるワケ」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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