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シェリル・サンドバーグの覚悟とデータ業界での女性の躍進

話題の著書『Lean In』は新・階級闘争にあらず

2013年4月16日(火)

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 最近シリコンバレーで話題の本といえば、何と言ってもシェリル・サンドバーグの「Lean In: Women, Work, and the Will to Lead」だろう。サンドバーグは現フェイスブックのCOO(最高執行責任者)であり、ヤフーのCEO(最高経営責任者)となったマリッサ・メイヤーと同じく、グーグル出身女性リーダーの双璧だ。

 タイトルは、女性が仕事の場で何かと謙遜して遠慮(hold back)する傾向があるので、そうではなく勇気を出して身を乗り出そう(lean in)という意味で使われている。

著書『Lean In』が話題を呼んでいるフェイスブックCOOのシェリル・サンドバーク(写真:AP/アフロ)

 ありがちなことに、またまたこの本はアメリカの多くの女性達からバッシングされている。例えば、ニューヨークタイムズ紙に掲載された、プリンストン大学教授のアン・マリー・スローターによる批評などがある。「若くて優秀で大金持ち(で美人?)のシェリルは、一般女性の立場とは違う」という点と、「社会の仕組みの問題でなく、女性たち自身の意識を問題にするのは、被害者を責めているようなもの」という点が代表的な反論のようだ。

 そして、これらの批判は皮肉にも、この本でサンドバーグが言っていることをそのまま反映している。種々の要因が堂々巡りとなり、米国では企業や政府の幹部での女性比率がここしばらく増えず、膠着状態が続いているのだ。

 しかし一方で、最近私が立ち回っている「ビッグデータ」の世界では、数多くの女性が活躍している様子が見られる。さて、このギャップは何なのか。

 女性問題について女性が語る時、どっちに転んでもバッシングされるのが世の常。だから私も避けてきたし、またサンドバーグ自身もそうだったということだが、彼女に倣って、あえて私も批判覚悟で語ってみよう。

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「シェリル・サンドバーグの覚悟とデータ業界での女性の躍進」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長