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再び四川を襲った大地震

耐震強化されたはずが建物のほとんどが倒壊

2013年4月24日(水)

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 4月20日午前8時2分、中国四川省雅安市蘆山県を襲ったマグニチュード7.0の大地震は、月曜までに死者が200人を越え、負傷者は1万人以上にのぼった。犠牲者に深い哀悼を捧げるとともに、死者がこれ以上増えないことを、一刻も早く救援の手が救援を待つ人に届くことを祈り続けている。

 被害は山間部の複雑な地形の蘆山県に集中している。被害がひどい竜門村では、99%の建物が倒壊しているそうだ。すでに外国メディアも現地入りしており、寒さを遮るテントも医薬品もきれいな水も足りないという被災者の声を伝えている。

 自然災害でもっとも恐ろしいのは地震だと思う。何の前触れなく突然、日常を非日常に変える。この日、結婚式を挙げる予定だった人もいたし、出産予定の人もいた。

 四川衛星テレビのニュースで、ウェディングドレス姿で被災地現場からリポートする雅安テレビの女性キャスター陳瑩さんが紹介されていたが、彼女は地震当日、10年来の恋人と結婚式という人生の晴れ舞台を迎えるはずだった。ホテルでばっちり着付けと化粧を済ませたところ、激しいつきあげるような地震に見舞われ、ドレス姿のまま、外に飛び出て、地震現場リポートを始めたという。ネットではこれを「やらせ」と批判する声も出たが、そうではないだろう。それが地震というものなのだと思う。数分前と数分後で世界や人生、価値観が一変する。

 2011年3月11日の東日本大地震の甚大な被害を目の当たりにした後では、少々の地震ではショックを受けないだろうと思っていたが、現地からの映像やリポートで爆撃を受けたように建物が倒壊している様子を見るとやはり茫然となった。日中間の感情的対立は悪化しているが、大地震被災時の寄る辺なさは日本人なら分かるだろう。ひとまず嫌中感情を抑えて、今回の四川蘆山地震に絡む報道や反応を紹介しつつ、隣国としてどういう姿勢でいればいいかを考えたい。

中国の専門家は「今後50年大地震がない」と言っていた

 今回の震源地は2008年5月12日に発生した四川(汶川)大地震(M8.0)の震源地と直線距離にして160キロほどしか離れていない。2008年の汶川大地震は、竜門山断層の中北部がずれたが、今回は南西端が動いた。同じ断層による地震が5年のときをおいて発生したのだ。このことから、東京大学地震研究所の加藤照之教授は日本メディアの取材に答えて「2008年の汶川大地震と一連の活動」という見解を示した。

 この加藤教授の言葉は中国の人々に注目され、微博(マイクロブログ)でしきりに転載されている。というのも、中国地震局は汶川大地震の後に、米国の専門家が今後、汶川か雅安で再び大地震がある可能性を指摘したとき、中国の専門家たちは、これをデマだと打ち消して、「すでにエネルギーを放出した。今後50年の間、四川で大地震が起きることはない」と断言していたからだ。

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「再び四川を襲った大地震」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官