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韓国ビールは北朝鮮よりまずい?

おいしくしようと酒税法の改定議論始まる

2013年4月26日(金)

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 韓国を訪れるビジネスパーソンから「韓国の料理はおいしいけど、ビールは味が薄くておいしくない」という話をよく聞く。韓国人も同じことを感じている。韓国では2012年、日本のビールが前年実績の4倍以上(リットル換算)売れ、大人気である。

 日本のビールは韓国の大手酒会社であるOBビール、HiteJinro、ロッテアサヒ酒類が輸入している。ロッテアサヒ酒類が輸入販売している「アサヒスーパードライ」が最も人気が高く、2012年に152万箱(1箱=500ml×20本)売れた。OBビールが輸入販売している「ザ・プレミアム・モルツ」は2012年に15万4000箱売れた。2011年は3万7000箱だったので4倍以上増加している。HiteJinroは「一番搾り」を2012年に20万9000箱販売した。2011年(4万4000箱)に比べて4倍以上売れた。一方で韓国産ビールの国内出荷量は2008年以降1億7765万箱前後で停滞している。

 アサヒ、キリン、サントリー、サッポロのビールが韓国で大ヒットしているのは、やはり「韓国のビールよりおいしい」からである。価格は韓国産ビールの2~3倍するが、それでもコンビニから小さいスーパーまで、日本ブランドのビールを売っている。ちなみに、これらのビールは中国やカナダで製造されたものだ。日本で製造された日本ブランドビールはより高価で、ホテルや高級レストランが販売している。

 韓国関税庁のデータによると、ビールの輸入は、2009年には4万1492トン(3715万6000ドル)だったものが、2012年には7万4750トン(7359万1000ドル)に増えた。このうち日本ブランドビールの輸入が最も多く、市場シェアは前年比4.5ポイント増の25.9%だった。2位はオランダで18.3%だった。大型スーパーでは、輸入ビールの売上高が同56%増と伸びる一方、韓国産ビールは同3.2%減少した。

中小メーカーを活性化してビールをおいしく!

 民主統合党の議員らが4月18日、韓国のビールをおいしくするため、酒税法を改定しようと動き始めた。麦芽使用量が70%(米、麦、とうもろこし、きび、じゃがいも、澱粉、糖分はまたキャラメルの重量と麦芽の重量の合計が、全重量の70%以上であればビール)に満たないものは、ビールとして認めない、とする改定案を国会に提出した。現行の酒税法施行令第3条は10%以上であればビールと認めている。麦芽の量を増やせば味がおいしくなり、風味も豊かになるという考えだ。

 この改定案は次の条項を含んでいる。1)全国の中小酒類製造業者が多様な味のビールを製造できるよう、製造設備に関する規制を緩和する。2)中小酒類製造業者が生産したビールに限定して税率を現行72%から30%に下げる。中小企業がビール市場に新規参入できるようになれば、大手2社――OBビールとHiteJinro――による市場寡占が崩れ、品質競争が始まると見ている。

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「韓国ビールは北朝鮮よりまずい?」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長