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中国赤十字の信用を失墜させた恐るべき90后娘

根本的な原因は腐敗体質にある

2013年5月29日(水)

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 中国の赤十字会の信用が今や地に堕ち、このままでは「黒十字」になる、と言われている。4月20日に発生した四川蘆山地震で一般からの寄付が集まらず、寄付集めをするためには「われわれは赤十字と無関係です」といった看板まで用意せねばならない事態があったことは一部で報道されているとおりだ。

 赤十字の信用を堕とした最大の原因は、2011年に起きた「郭美美」のスキャンダルだ。蘆山地震以降、この郭美美事件について再調査されるのではないかという声が上がっている。

 恐れを知らない郭美美はネット上で「私はいじめられやすい人間じゃないわよ。あなた方の顔を世界にさらしてやる」と、何やら物騒な脅し文句を発している。それは赤十字利権に群がる腐敗公務員の正体を暴露するという意味なのか。100年の歴史ある中国赤十字を揺るがす90后悪女「郭美美」事件について改めてまとめてみたい(90后は1990年代生まれの世代)。

赤十字商会総経理を名乗りセレブ生活を自慢

 赤十字の信用が失墜したのは2008年5月12日の四川大地震で集めた巨額の寄付の使途が不明であったことと、2011年6月にネット上で炎上した「郭美美事件」が背景にある。

 微博(マイクロブログ)上で、1991年生まれの美貌の女性・ハンドルネーム、郭美美babyが「私のおうちは400平方メートルあって、シアタールームがあるの」「マセラッティに傷つけちゃった」といったゴージャスなセレブ生活を自慢するような書き込みを、写真付きで流し、これがネット上で批判の集中砲火を浴びた。

 しかも彼女の肩書が、赤十字商会総経理であったことから、赤十字が寄付金を横領しているのではないか、という疑惑が持ち上がった。また、時同じくして、赤十字が老人ホーム分譲など商業行為をしていることや四川大地震のためにアーチストから寄せられた寄付金8472万元(約14億円)の使途が不明になっていることなどが報道され、赤十字の信用は失墜した。

 ネット上のこれらの書き込みはすぐさま削除され、郭美美は微博の職業のところに書き込まれた「赤十字商会総経理」の身分は、いとこが勝手に書いたものであり、偽りであったと謝罪する。だが世論の怒りは収まらず、中国赤十字は同年7月1日以降、すべての商業活動を一時停止し、赤十字の監査部門である社会監督委員会(社監委)に事件の真相を調査するように依頼した。

 彼女は当初、メディアから逃げ回っていたが、だんだん人気スターのように記者らから追いかけまわされるのに快感を覚えるようになったのか、娯楽雑誌記者を中心に自宅に呼び入れ、取材を受けるようになった。

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「中国赤十字の信用を失墜させた恐るべき90后娘」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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