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「校長先生、Hしたいなら私を呼んで、小学生は解放して」

相次ぐ児童への性暴力事件に抗議活動広がる

2013年6月5日(水)

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 「校長先生、Hしたいなら私を呼んで、小学生は解放してください(校長、開房找我、放過小学生)」というコメントが中国の微博で話題になっている。

 5月上旬に起きた海南省の小学校長が女子児童をホテルに連れ込んだ事件に始まり、各地で露見した教師による児童への性暴力事件に対し、中国の著名フェミニスト、葉海燕さんがこのセリフの看板を掲げて抗議活動したことから、今やこのセリフは児童を性暴力から守る社会運動のメッセージとして、ネット上で広がっているのだ。

 葉海燕さんらフェミニストだけでなく、前衛アーチストの艾未未さんや、日本のAV女優らしきアカウントまでも参加している。今回は、このネット上のムーブメントの背景について、紹介したい。

6人の小6女子が校長たちとホテルに

 「校長ホテル(開房)」事件と称される、海南省万寧市の事件の概要を整理しよう。開房とは本来、ホテルに部屋を取るという意味だが、この場合は淫行の意味で使われている。

 5月8日、万寧市の小学校で、6人の小6女子児童が集団失踪する事件があった。家族は心配し、探し回った結果、10日までに少女らは海口や万寧などで保護された。保護された時、正気を失っている少女もおり、手や首に青あざがあるなど暴行を受けた形跡があった。診察した医師は強姦されたとの診断を家族に告げた。

 海口と万寧の警察が捜査した結果、うち4人の少女は、8日夜は万寧のホテルで2部屋に分かれて宿泊していた。監視カメラの中で、その小学校校長がホテルの部屋に入って、朝に出て行く様子が確認された。別の2人の少女は別のホテルに別の地元公務員男性と泊まっていたことも分かった。校長と公務員男性は警察に逮捕された。

 ところが、その後の万寧警察の発表によれば、少女たちは強姦されていないという。医師の診断書も、校長と宿泊した4人について、処女膜は無事だということに変わっていた。また、少女から事情聴取したところ、6人は家族にしかられたため集団で家出して海口へ行こうと考え、うち1人が顔見知りだった校長に自分から連絡を取り、呼び出したという。

 彼女は2011年に1度、授業をさぼったことを理由に校長からしかられた後、仲良くなりたびたび一緒に遊びに行くような関係になっていた。校長はその少女にガールフレンドを紹介してくれと頼んでいたが、ずっと拒否し続けていたという。

 電話を受けて駆けつけた校長は彼女らに交通費として1000元を与え1度は帰ったという。だが、夜になって少女らは再び校長を呼び出し、一緒にカラオケに行き、酒も飲んで騒いだという。

 6人のうち2人は、別の知り合いの公務員男性を携帯電話で呼び出し、車で迎えに来させてホテルに行った。調べでは、少女は公務員男性に高価なスマートフォンなどを買ってもらうようないわゆる「パパ(干爹)」と呼ばれる深い関係であったという。公務員男性と一緒にホテルに行った2人は薬を飲まされたという。

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「「校長先生、Hしたいなら私を呼んで、小学生は解放して」」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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