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日本のアニメ「進撃の巨人」を巡って韓国で話題沸騰

「巨人」が住む世界は、「有銭無罪、無銭有罪」の韓国社会を象徴?

2013年6月6日(木)

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 韓国では最近、Twitterや新聞の見出しに「進撃の○○」という表現が頻繁に登場する。これは何を意味する流行語なのだろうかと思い調べてみたら、日本のアニメ「進撃の巨人」から影響を受けたものだった。

 「進撃の巨人」は、今、韓国の若い世代に大人気だ。「進撃の巨人」のアニメ版が日本のテレビに初めて放映された4月7日、韓国のファンの間で「いよいよアニメの放映が始まった。韓国にも輸入してほしい」との意見が盛り上がった。この話題は韓国最大のポータルサイトNAVERの検索キーワードでも1位になった。検索キーワードで1位になると、「いったいこれは何?」とさらに検索する人が増える。新聞も今週のキーワードとして取り上げるので、テレビ広告並みの波及力を持つ。

 韓国ではアニメは子供が観るもの、という意識が強かった。しかし「進撃の巨人」はネットのコミュニティサイトで大絶賛されている――「19歳以上視聴可の大人のためのアニメ」「1話たりとも見逃せない」「映像のクオリティーがとても高い」。中高生の間でも高い人気を博している。

 「進撃の巨人」は、韓国の漫画専門出版社であるハクサン文化社が翻訳本を発行。ケーブルテレビが深夜の時間帯にアニメ版を放映している。アニメ版は有料のインターネットテレビやモバイル放送(スマートフォンでテレビ放送が観られる)でも視聴できる。インターネットテレビ会社は、どこよりも早く「進撃の巨人」を視聴できると宣伝していた。モバイル放送では、アニメで初めて視聴率トップ10にランクインした。

 「進撃の巨人」アニメ版は日本とほぼ同時に放映開始になったことでも話題になっている。韓国のインターネットテレビやケーブルTVは通常、日本でヒットしたアニメを1~2年遅れで放映する。それほど需要があるということだ。

 ハクサン文化社によると、「進撃の巨人」は1~10巻合わせて20万部以上売れた(発行は2011年)。韓国では1万部売れればベストセラーと言われている。漫画とアニメの人気が口コミで広がり、アニメキャラクターのコスプレまで人気を集めている。

 「進撃の○○」「○○の巨人」という各種パロディーも登場している。中でも、5月13日付けのキョンヒャン新聞が掲載した4コマ漫画「ジンサンの巨人」は面白かった。ジンサンとは「酔っ払って暴れる客」「自分のことしか考えない無鉄砲な人」「最悪な人間性を持つ人」を指す言葉である。

 この4コマ漫画には、セクハラ発言で物議をかもした政治家が次々に登場し、「アナウンサーになりたければすべてを捧げなさい」「マッサージガールはブスほどサービスがいい」とセクハラを続ける。そこに、「小僧ども」というセリフと共に、巨人が壁を壊して登場する。巨人の胴には「史上初、大統領外交中にグローバルセクハラ」と書いてある。韓国の大統領官邸報道官が大統領の訪米に同伴し、現地の女性インターン職員をセクハラした事件を皮肉る漫画である。

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「日本のアニメ「進撃の巨人」を巡って韓国で話題沸騰」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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川野 幸夫 ヤオコー 会長