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七光りによる大抜擢で「ロケット出世」する中国公務員

国家指導部の子孫が相次ぎ政界入り

2013年6月7日(金)

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 5月24日、浙江省嘉興市の新聞「嘉興日報」は、中国の前国家主席“胡錦涛”の長男で、1971年生まれの“胡海峰”(38歳)が浙江省嘉興市の共産党委員会副書記に就任したと報じた。胡海峰は、清華大学“経済管理学院”のEMBA(高級経営学修士)第1期生で、卒業後は清華大学が出資する“清華同方集団”の傘下企業で“総経理(社長)”、同集団の党委員会書記、清華大学副秘書長を歴任した。2010年4月には嘉興市にある清華大学系列の研究所“浙江清華長三角研究院”<注1>の党委員会書記に任命された。その胡海峰の嘉興市党委員会副書記への転身は、政界進出の第一歩として注目を集めている。

<注1>“長三角”とは“長江三角洲(長江デルタ)”を意味する。

胡錦涛の息子、鄧小平の孫、呉邦国の息子も

 最近、胡海峰のように歴代の国家指導部に連なる人々の子孫が政界入りしたというニュースが立て続けに報じられている。その例を挙げると以下の通りである。

【1】5月3日付の中国メディアは、“鄧小平”(1904~1997年)の孫である“鄧卓棣(とうたくてい)”(28歳)がベトナムと国境を接する広西チワン族自治区百色市<注2>に属する“平果県”の副県長に就任したと伝えた。鄧卓棣は鄧小平の次男“鄧質方”の一人息子で、両親が米国留学中の1984年に米国で生まれたので米国の国籍を有していたが、どうやら中国籍に切り替えた模様である。鄧卓棣は2008年に米国デューク大学法学院の修士課程を卒業し、ニューヨークの弁護士事務所で働いていたが、2011年9月にセクハラで逮捕され、20万ドル支払うことで和解が成立したと言われている。どうやら、それを契機に中国へ戻り、祖父にゆかりのある百色市で副県長に就任したものと思われる。

<注2>百色市は1929年12月11日に鄧小平の指導の下に国民党の地方政権に対する武装蜂起が行われた土地。後に“百色起義(百色蜂起)”と呼ばれる武装蜂起は成功し、百色市は中国共産党の革命の聖地の1つに数えられている。

【2】国営通信社「新華社」のニュースサイト“新華網(ネット)”は5月5日付で、中国人民解放軍の創設者の一人で、中華人民共和国元帥であった“葉剣英”(1897~1986年)のひ孫の“葉仲豪”(30歳)が、昨年“中国共産主義青年団(略称:“共青団”)”の広東省雲浮市委員会書記に就任していると報じた。1983年生まれで、中山大学の“管理学院”でEMBAを取得した葉仲豪は、2006年に公務員となり、2008年に中国共産党に入党した。2009年7月に広東省“雲浮市”の管轄下にある“羅定市”の市長補佐となり、2011年6月に雲浮市の発展改革局副局長になった。2012年8月には共青団雲浮市委員会書記に昇進した。当該書記の地位は、15段階に分かれる公務員の等級では7~10級の“正処級”であり、通常ならば公務員となってわずか6年で登れる等級ではないが、葉仲豪はスピード出世を果たしたことになる。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「七光りによる大抜擢で「ロケット出世」する中国公務員」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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