• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国共産党の巡視チームは食糧の横領を見破れるのか

備蓄食糧の火災損失額が30分の1に縮小した理由

2013年6月14日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 中国には“中央巡視組(中央巡視チーム)”という組織がある。これは、中国共産党の方針の実行、党紀の整頓、党員の腐敗などを監督する機関である“中央紀律検査委員会(略称:中央紀委)”と人事を担当する“中央委員会組織部(略称:中央組織部)”が連合する形で設立された組織で、2009年に従来の“中央紀委・中央組織部巡視組”から改称された。  中央巡視組は、全国各地に何組もの巡視チームを派遣して、一級行政区である「省・自治区・直轄市」および国家機関である「部・局」の指導幹部による党紀違反や法律違反を査察することを、その主要任務としている。

 2013年5月17日、中国共産党中央政治局常務委員で中央紀委書記の“王岐山”は、“中央巡視工作指導小組(中央巡視作業指導グループ)”の“組長(グループ長)”として、「中央巡視作業激励・研修会議」に出席して演説を行った。その概要は以下の通りである。

トラやハエを探し出す

【1】中国共産党の“党風廉政建設(党風を整え、清廉な政治を打ち立てること)”と、“反腐敗闘争(腐敗撲滅闘争)”の状況は厳しく複雑である。我が党は国外、国内からの挑戦に直面しているが、その最も根本的なのは党内からの挑戦であり、それは党内の不正の風潮と腐敗である。

【2】今年は中国共産党第18回全国代表大会(略称:十八大)が開催されて、習近平政権が発足した年であり、査察作業を強化し、手を緩めてはならない。中央巡視組は自身の立場を明確にし、監督責任を果たし、党中央の“千里眼(隠れているものを見通す能力)”となり、“老虎(トラ)”や“蒼蠅(ハエ)”<注1>を探し出し、紀律違反や法律違反の問題をいち早く発見し、報告しなければならない。

<注1>“老虎”とは庶民の上に君臨して大きな腐敗を行う指導幹部を指し、“蒼蠅”とは庶民の周囲で小さな腐敗を行う官僚たちを意味する。詳細は2013年2月1日付本リポート「習近平のトラ退治とハエ駆除」参照。

【3】巡視作業の要点は次の4点である。

(1)“党風廉政建設”と“反腐敗闘争”に絡み、指導幹部による権力とカネの取引、権力を利用して私的利益を図る、汚職賄賂、腐敗堕落などの紀律違反や法律違反の摘発に注力する。

(2)“習八条(習近平の八カ条)”<注2>を順守し、形式主義、官僚主義、享楽主義とぜいたく三昧の風潮などの問題の摘発に注力し、しっかりと監視し、跳ね返りを防止する。

<注2>“習八条”についは、2013年4月5日付本リポート「『習近平の八カ条』が役人のムダ遣いにメス」参照。

(3)党の政治紀律に違反している問題がないか否かの発見に注力する。

(4)人員の選抜や任用において不正の風潮や腐敗問題がないか否かの発見に注力する。

コメント0

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

一覧

「中国共産党の巡視チームは食糧の横領を見破れるのか」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長