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ついに一線を踏み越えたオバマ、中東情勢は一触即発に

中東大動乱(その2)~崩れた軍事バランス、一線超えるオバマ

2013年6月18日(火)

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 オバマ政権がついにシリア反政府勢力への軍事支援に踏み切った。

 これまでは「反体制勢力の中にイスラム過激派が含まれる」として軍事支援の要請を拒み、医薬品や通信機器など非殺傷物資の提供にとどめてきたオバマ大統領が、「アサド政権が化学兵器を使った攻撃を行った」として、ついに殺傷兵器の供与に踏み切る決断を下した。しかし、現時点で武器の供与に踏み切っても反政府勢力だけでアサド軍を打倒するのは困難であり、次は「飛行禁止空域の設定」→「アサド軍への空爆」と、次第に軍事介入がエスカレートしていく可能性が濃厚である。米国はついに一線を踏み越えて軍事介入への道に向かい始めたのか?

ヒズボラの参戦による軍事バランスの変化

 「慎重に検証を重ねた結果、我が国のインテリジェンス・コミュニティは、アサド政権が昨年、神経ガス・サリンを含む化学兵器を、小規模ながら反体制派に対して複数回使用したと判断した。(中略)米国のインテリジェンス・コミュニティは、今日までに明らかとなっている化学兵器による攻撃の結果、シリア国内で100~150名の死者が出たと推定している…(中略)

 大統領は化学兵器の使用及びテロ組織への化学兵器の譲渡は、米国にとって越えてはならない一線であることを明確にしてきた(中略)アサド政権がシリア国民に対して化学兵器を使用したという信頼できる証拠を受けて、大統領は、反体制派組織への非殺傷物資の支援を増強し、最高軍事評議会(SMC)に対する支援を拡大する権限を与えた」

 6月13日にオバマ政権はこのように発表して、シリア反体制派への武器支援を開始することを正式に明らかにした。オバマ政権内にはこれまでもシリア反体制派への武器支援を求める声が存在したが、オバマ大統領が新たな中東での戦争に介入することを嫌い、こうした要請を却下し続けてきた、と言われている。今回、これまでの方針を大きく転換したことになるが、この発表も大統領自身が演説や記者会見などで明らかにしたのではなく、ベン・ローズ大統領副補佐官(国家安全保障担当)の名前でホワイトハウスから声明文が発表されており、オバマ大統領の消極性が現れている。

 今回、オバマ大統領が“嫌々ながら”もシリア反体制派への武器支援に踏み切らざるを得なくなったのはなぜなのだろうか?

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「ついに一線を踏み越えたオバマ、中東情勢は一触即発に」の著者

菅原 出

菅原 出(すがわら・いずる)

ジャーナリスト/国際政治アナリスト

アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科卒。在蘭日系企業勤務、ジャーナリスト、東京財団リサーチフェロー、英国危機管理会社役員などを経て、現在、国際政治アナリスト

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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